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経験ゼロからはじめたみらい畑の起業 走り抜けた5年間で生まれた経営者としての変化

こんにちは!農業で起業して5年目、みらい畑(株)の石川です。最近は家族が新たに増え、農業・育児ともに、更にドタバタの毎日を過ごしています。

(株)ボーダレス・ジャパンは10月18日に大きく仕組みが変わり、さらなる進化を遂げます。

それを踏まえ、私自身も「精神面・経営面」共に自立(自律)をしようと、決意も込めて「みらい畑」のことを改めて紹介しようと思います。ぜひお付き合いください。

1.死に向き合った2つの体験とソーシャル・ビジネスとの出会い

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そもそも社会課題を志した大きなキッカケは2つあります。

1-1:3年間のインド生活

8-11才までの3年間、ニューデリーに住んでいました。当時発展途上国だったインド生活は、人生8年目の私にとってはなかなかインパクトがありました。

路上で貧困に苦しむ子どもや女性たち・道端で亡くなっている人を当たり前に見てしまう生活。そんな経験を経て、経済的に恵まれているからこそ、そのような状況を改善する人になりたいと、UNICEFを目指しました。

1-2:東日本大震災

帰国してからはUNICEFを目指して大学生活を送っていましたが、1年生の時に東日本大震災が発生。連日目にする光景は、とんでもない悲しみをもたらしました。インドでも感じましたが「不条理な死」に強烈に疑問を感じるように。

「なぜ自分は生きているのか?どのように生きていくのか?」

座学をしている時間がもったいない、行動に移していない時間が不甲斐ないと感じた私は、このタイミングでソーシャルビジネスを行うボーダレスジャパンと出会います。

世の中の課題を解決する手段として「ビジネス」を知った私は「こんなにインパクトのある方法があるんだ!」と目から鱗ですぐ応募をしました。

これが私が起業を志した経緯です。

2.「売るものがない」からたどり着いた「腸活ミニ野菜」画像2

2-1:10ヵ月の助走期間で気づいた農業への熱量

よく聞かれます。なぜ農業で起業したのか?

ビジネスに感銘を受けたものの、具体的なプランが定まっていなかった私はゼロベースで事業プランニングを始めました。(当時10ヶ月間も伴走してくれたたぐっさんには感謝しかありません

色々なプランを描きましたが、人の「生死」に敏感な私は、人間が生きていく上で欠かせない「インフラ」となる事業への熱量が高いことに気づきました。

そして「人間が生きていく上で欠かせない”食物”を作る人がいなくなると絶対的に困る!」という気持ちで農業のプランにたどり着きました。

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2017年の11月、宮崎県の新富町で”農業の担い手不足と耕作放棄地の増加”を解決するべく、みらい畑を創業しました。そこから5年、光の速さで今に至ります。

農業未経験だったため、自分が「野菜を作れるようになる」ところからのスタートでした。今だから分かる!そんなすぐに経営が成り立つほど”大量”の野菜が無農薬で作れるはずがないと…笑

最初のビジネスモデルも、そもそも無農薬で野菜が作れる前提だったので、会社にとって最大のピンチ「売るものがない」事件が初っ端からおきます。笑

そこからは数えきれないトライ&エラーがあり、3年目にようやくたどり着いたのが

ぬか漬け専用の「腸活ミニ野菜」です。

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3年間苦しい経営が続いていた中で、未来を描ける”モデル”が見えたことは、またとない幸せでした。

とはいえ、売上をしっかり伸ばして農業の担い手を増やし、耕作放棄地で野菜をドンドン作っていくことがモデルであり、私の役割でもあります。

そこから2年間は、「品質改善・集客・オペレーション構築・組織作り」などなど…

数人でもがいていた時とはまた違うヒリヒリがありつつ、それでも

《売る物がある幸せ/買ってくれる人が見える幸せ》

を感じながら、大切な「腸活ミニ野菜」を大切なメンバー8人と共に、日々磨いている所です。

2-2:5年間のトライ&エラーの日々で生まれた心境の変化

まだまだ道半ばですが、最近の心境として、経営を

「人生(喜怒哀楽)を最大限に味わえる職業」

と思えるようになったことは大きな変化です。

嬉しいこと・辛いこと・出会えた人・足を運んだ場所、経営者"だからこそ"経験できたことが沢山!それは他の職業も同じだと思います。

”だからこそ”できる経験や、出会える人達に、心から感謝できるようになったとき、どんな状況も

「楽しいな、幸せだな。」と感じられ、愚直にやれば必ず結果に辿りけると思うようになりました。今までは焦りと不安に飲み込まれていたように感じます。

「どんな時も前向きに」

これからも歩みを止めずに進みます。

3.今後の展望は?

無農薬にんじん 挑戦します!

日本の耕作放棄地の面積と比べると、みらい畑が耕作している面積も、雇用人数もまだ微々たるものです。

もっと自社での栽培面積を増やしていけるよう、有機にんじんのクラファンにも挑戦中です!ぜひこちらもご覧ください▼

今後5年の間に、腸活ミニ野菜をしっかりと軌道に乗せつつも、よりスピーディに農地を広げられる、新しい仕組みを思案しています。

農業をする人が増えること=耕作放棄地が減ることは、町づくりとの親和性も高いのではないか?と感じているので、他の事業者さんとの連携も構想にいれつつ、プランニングしています。

今後も、みらい畑の取り組みや、これまでの事業の学びなどを綴っていこうと思いますのでフォローお待ちしています!

余談…教えて先輩!家庭との両立

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現在2人(0才/1才)の娘を育てています。子どもが産まれてから、事業を進める中で圧倒的「時間」管理の課題を感じています。

今の私は、完全に精神論で乗り越えています。笑(もちろん、家族の協力も!

女性で起業をした人たちや、目指している人たち、働く女性たちも同じような気持ちでいるのではないかと思い、人生の先輩たちはどう乗り越えてきたのか、ぜひアドバイスお待ちしています!笑

それではまた次回!

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