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個人が力を取り戻したからこそのコミュニティの重要性【第8回定例会:コルク佐渡島さんサマリレポート】

NPO未来ラボ」の第8回定例会は、「ドラゴン桜」や「宇宙兄弟」など、数々のヒット作を世に出された編集者であり、クリエイターのエージェント会社コルクを創業した佐渡島庸平さんを招いて行われました。
コミュニティ作りや、佐渡島さんから見て思うNPOについて、お話しをお聞きしました。

今井さん、動画配信を見ているメンバー、会場にいるメンバーからの質疑を中心に、佐渡島さんの軽快な語りが展開。多くの学びが得られた定例会でした。後日、文字起こしされた記事をアップしますが、今日はサマリーとして、興味深いポイントを10点にまとめてお届けします。


1) なぜ今コミュニティなのか?

昔は誰もが村や町の中だけの文化圏内にいた。産業革命により都市の
機能が強化。情報伝達はマスコミ(新聞、テレビ、ラジオ)が中心になり、文化の担い手となる。しかし、インターネットによって個人がもう一度力を取り戻せる時代となった。

そこでインフルエンサーが大事と言われるが、実はインフルエンサーの周りにいる100〜200人の動きが重要。彼らの言動の変化がその次の動きを促す。このコミュニティをどう創り運営するか。

2)NPOの印象は?

日本のNPOは、漠然といいことをしたいと思っている人たちに見える。
いいことをしたら絶対儲かるはずなのに、お金について考えていない人が多い。アメリカに比べ日本で寄付がしにくいように感じるのは、気持ちの差ではなくて、仕組みの差。

3)コミュニティを作るのはフォロワーの多い人じゃないとダメ?

空いている席(ポジション)を見つけて、明確にそれを言おう!
まだ言語化できていない、空いている席があるはず。

例:マツコ・デラックスがさらっていったポジション

4)どうキャラを立てていくのか?

NPOの人は、ユーモアがない。いいことをしていると思っている人は面白くない。面白いことに人は集まる。明確な大義があって分かりやすい旗印を立てることができればポジションを作れる。

5)いつもポジションについて考えいるのか?

これからはモノの市場ではなく、心の市場。
心には幾つも空いている市場があり、そこにポジションを立てられる。

例:挑戦する心、リラックス、繋がりたい心。関係性の築き方を設計する

6)コミュニティを作ってアップデートしたことは?

最近感じているのは、人も動物だなあ、ということ。
人は簡単には人となじめない。思っているよりもたくさんの工夫、言い訳作りをしてあげないと、仲良くしたいと双方が思っている場でもなじみにくい。

例:初対面で5分後には名前を忘れちゃう。。また名前を思い出してもらうような仕掛けづくり。

7)コミュニティの原体験は?

幼稚園の頃から何度も転校していて、コミュニティの移動が多かった。
自分が割となじめる方だったからこそ、気づいていなかった。大人になって他者がなかなかなじめない様子を見ながら、これだけ大変だったのかと気づいた。

8)佐渡島さんの話は面白い、数字が伴っている話が多いからだろうか?

一次情報と照らして、血肉化していることしか話さないから。本当にわかるまで、しゃべらないようにしている。面白いと思ってくれるのは伝わってわかってくれているからだろう。要点を理解している人は、同じ話を1分、3分、5分、10分。それぞれで話せる。

9)コミュニティを運営する上で必要な能力は?

コミュニティにいる人を好きであること。理解したい、楽しませたいと思えるか。愛されるよりも、愛し続ける方が難しい。愛することは技術を伴う。

10)コミュニティのマイナス面は?

コミュニティそのものもの問題ではなく、自立していない人間同士の関係で問題が生じる。適度な距離の取り方、人間関係の終らせ方を知らないと共依存っぽくなりがち。

〜〜〜

当日の様子は、、

熱心にメモメモ!


みんなでパチリ! 佐渡島さん、ありがとうございました。


⭐サマリー担当浦崎より

  抽象度の高い話と、具体的で肌感覚が伝わってくる話とが

  交互に重なりあった佐渡島ワールド。楽しくて学び多い時間でした。

  コミュニティを自覚化することで、より意識的にコミュニティを有効活

  用できる、そんな可能性を感じたお話でした。

 

  後日、この定例会の詳細記事をアップします。

  お楽しみに!!



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