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別に「フェミニスト」ではない

私たちの記事をお読みになってくださった方は、「この人たちって、フェミニストなのかな?」とお思いになることもあるでしょう。

でも、私たちは「フェミニスト」ではありません。

私たちは、公平な配慮を求めているだけです。

公平って?

目が見えない人に点字を、歩けない人に車椅子を、聞こえない人に補聴器を。困っている人に必要な支援を。それが「公平」であると考えます。

女性って困っているの?

困っていない人はゼロとは言いませんが、顕在的にも潜在的にも困っている人の方が多いのではないでしょうか。

 日本って、まだまだ男性社会ですよね。女性の首相は未だ誕生しておらず、女性管理職率は目標の30%にも到達せず、ジェンダーギャップ指数は世界121位という低さ、家事・育児の多く(ほぼ全て)を女性がこなす、など。
 しかし、就活をしている大学生は、まだまだ日本が男性社会であることを意識せず、知らずに就活をしているのです(知らずに就活を終えた人もたくさんいます)。また、これから就活をする大学1・2年生や高校生も、日本の現状を意識していません。
 この現状を知らないと何がまずいのでしょうか。それは、不幸になるからです。世の中では「女性活躍」と叫ばれ、「男女平等に働く時代だ」と言われています。それに煽られながら就活をする女子大生。「私もバリキャリになるんだ!」そう意気込んで入社した会社は、男性社会であることがほとんど。管理職、上層部、自分の上司になる人は、昭和を生き抜いてきた人たちばかりです。彼らは自覚がなくとも男性社会・昭和の価値観を持っています。「女性も活躍している」企業と言われていたのに、その実、そこで働く女性は「男性化」していたのです。女性が男性化しないと生き残れないということは、つまりは自分を殺しているということです。自分を殺して得られる幸せって何でしょう。
 また、男性社会の危険なところは他にもあります。共働きならば、夫も家事・育児を半分分担するところがフェアなのに、ほんの一瞬やっただけで、「俺はやったぞ」感を出されます。例えば、ゴミ捨て。ゴミ捨ての大変なところ、ゴミをまとめる作業をやらずに、指定の収集場所まで運んだだけで自己満足する、とか。ほんの一瞬しかやっていないのに、「俺は手伝ってるだろ」と主張する人。「手伝っている」という表現自体から、分担を理解していないことが伺えますね。実際に、女性活躍を推進する企業の男性に「あなたは家事・育児の何割を負担していますか」と質問したところ、半分と答えた人は0人でした。社内で働く女性の活躍を推進する割には、自分のパートナーのことを全く考えていないのでは、と思いました。

この偏った支援を見直すタイミングは、歴代首相の半分が女性になり、管理職の半分が女性になり、保育園・幼稚園に送り迎えをする半分が男性になり...と、フェアな社会が実現したときです。まだまだ、そのような社会からは遠いので、今の支援を続けます。


繰り返しますが、私たちは「フェミニスト」ではありません。

公平な配慮を求めているだけです。

今日は「フェミニズム」という言葉が普及しています。「男女公平を求める」という意味では私たちもフェミニストに当てはまるかもしれません。しかし、フェミニストという肩書きは私たちにとって重要ではないですし、世の中には男性蔑視とまで言えそうな過激な方もいらっしゃいます。そして、フェミニストと聞くと、どこか避けたいイメージを持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。私たちの活動は女性優位を求めるものではないですし、フェミニズムの匂う話題だからといって避けて欲しくありません。そのため、私たちは「フェミニスト」ではないと書きました。


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