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実名・対面での360度フィードバック、という信頼関係のつくり方。【ぼくらは仕事で強くなる vol.27】

こんにちは。

リモートワークが増えて、組織づくり・チームづくりみたいなものが難しくなっているんじゃないかと思うのですが、皆さんの組織では、いかがでしょうか。直接顔を合わせないと、繋がりを確認しづらくなってしまいますよね。特に、直接仕事でかかわらない人とは話をする機会も減ってしまっていますし。

と、いうことで、今日はローンディールという会社が、どうやって信頼関係をつくろうとしているかということについてお話をしてみます。

1on1の内容をみんなで共有しあう

私は社員のみんなと3か月に一度、1on1をさせてもらっています。直近3か月の振り返り、最近の興味関心、組織に対する課題感などをお聞きし、これからどんなことを目指していくかを話し合います。

そして、その1on1で会話した内容を踏まえて、「振り返り」と「目標」を定例会議の中で発表してもらうということをやっています。

この「発表する」というのが大事で、私は1on1をさせてもらうので聞いていますが、メンバー同士が、それぞれにとってどんな3か月だったのか、これから何を目指していこうと思っているのか、といったことを知らなかったりします。

ですので、みんなの前で想いや考えを共有してもらうのです。そうすることで相互理解がかなり深まるし、伝えることで自分の意識も強く持てるようになるんですよね。

こういう形で1年くらい運用していて、うまく回っているなぁと思っていたのですが、今回からそれに加えて「360度フィードバック」という時間を追加してみました。

「1on1やって、共有して、360度フィードバック」がベストかもしれない

一人ひとりの「振り返り」や「目標」を共有したら、それに対して周りがどう思っているのかを、みんながコメントしていきます。この3か月間で相手に対して感じていたこと、もっとこうしたらいいんじゃない?というアドバイスなどを直接伝えていくのです。

そして今のところ、このやり方が一番うまく信頼関係をつくれるような気がしています。

理解しようという意識が高まる

まず、お互いの感情を理解しようとする意識が、今まで以上に高まります。リモートワークだとちょっとした会話のためにわざわざZOOMで話すってことをしないので、Slackの向こうで相手がどんな表情しているかわかりませんよね。

たとえば、ちょっとした問題が発生していた時に、実はすごく落ち込んでいた人がいたのに気づけなかったということがわかって、「なになに、そう言ってくれればよかったのにー」っていう会話があったり。

みんなに対して個別にSlackでカジュアルなコミュニケーション(雑談?)を振ってくれている人がいて、実はみんなにとって、それが気を休めるきっかけになっていて感謝されていたり。

ネガティブな感情もポジティブな感情も、改めて言う必要ないなってなってしまいがちです。でも、フィードバックをする場が設定されていると、お互いを見る意識が変わってくるのです。

実名・対面のフィードバックが信頼関係をつくる

さらに、360度フィードバックというと一般的には匿名で受けることが多いかもしれませんが、私たちは実名・対面でやっています。

誰に言われたかわからないフィードバックだと、どの程度受け止めていいかわからない時があります。今回私も、一番近くで仕事をしている仲間から「メッセンジャーとかで伝達すると、言い方がきつい時があるから気を付けて」というフィードバックをもらったのですが、まぁもう返す言葉もありません、っていう感じです。笑

でもこうやって、おかしなことをしていたら周りがコメントをしてくれるということが心理的安全性を作るうえではとても大事なんじゃないかな、だからこそ自分らしいやり方で挑戦できるんだろうな、と思うのです。

そして、直接フィードバックすることは、伝える側にとっても良い経験になるなります。特に、相手の課題についてフィードバックをするとき。どうやって伝えればよいかを考えなくちゃいけなくなる。

そんなわけで、360度フィードバックをするんだったら実名・対面がいいなと思っています。

時間はかかってもこのやり方で行こうと思う

問題は時間がかかることですね。一人15分だとしても、10人やったら2時間半、なかなかなもんです。でも、どうかな、これをやることによってみんなの学びが増すようなら、何時間かけてもいいんじゃないかなと思っています。(まぁ30人くらいの組織になるまでは。)

リモートワークで効率化された分、逆にこういう時間を捻出しやすくなっているようにも思います。

それに、回を重ねていくことでお互いの成長に寄り添う関係性っていうのが、さらにできていくんじゃないかなと期待しています。

私たちは挑戦する人たちを応援する会社。だから、私たち自身が、お互いをよく見て対話するということをさぼらず、丁寧にやっていきたい。それがきっと、他の誰かを応援するときに活きてくると思うのです。

と、いうわけで、私たちなりの信頼関係のつくり方をご紹介してみました。さほど特殊なことではなかったかもしれませんが、何か参考になれば幸いです。

それでは。

連載「ぼくらは仕事で強くなる」は、ローンディール 代表 原田による個人ノートです。組織やマネジメントのこと、自分自身のキャリアについてなど、日々感じていることや取り組んだことを綴っています。週1回程度更新しています。

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