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お坊さんの婚活について


なぜお坊さんなの?


今日はお坊さんの婚活について考えたいと思います。
なぜ急にお坊さん?!?!と思いますよね。実は私の義理の実家は横浜のお寺(妻がお寺の娘さん)です。義理の父が住職、義理の弟が副住職をしています。

私が結婚相談所をはじめるきっかけとなったのも、義実家のお寺でやっていた寺婚(婚活イベント)がコロナで開催できず、義母から相談されたことでした。

ここでは、男性のお坊さんの婚活ということで進めていきますが、女性の皆様、お坊さんとの結婚、アリですか?条件しだい?それともナシでしょうか?

お坊さんの婚活 ポイント3つ

結婚相談所未来地図でも、活動いただいているお坊さん(副住職)が何名かいらっしゃいますが、自己PR(プロフィール)、カウンセラーPRを作成するにあたって、工夫が必要な箇所は以下の3つだと思います。

  • 「お寺」に対するイメージ

  • 年収

  • (お寺での)同居

① お寺に対するイメージ

まずは、「お寺」に対するイメージ。
実家を離れ、一人暮らしをしている方ともなれば、お坊さんと全く会う機会がない方も多いでしょう。
私も実家にいた頃(中学生まで)は、年に1回程度、家にお坊さんが来てお経をあげてもらっていた気がする。しかし、それ以上の記憶はないし、実家を離れて数十年経つので、お墓のある実家のお坊さんとの関係は皆無です。

なので、イメージすらないか、【わからないがゆえ】に、なんとなくサラリーマンとは違う、独特の慣習やしきたりのようなものがあり、窮屈そう、生活が制限されるなどと思う方も多いと思います。

たしかにそういう面が全くないとは思いません。ただ、生活自体は、それほど変わらないことも多いし、結婚という観点からは良い面もあると思う。

実際のところは、宗派や各お寺の状況でかなり変わってくる部分も大きいので、そのあたりの状況、一般的に想像する結婚生活とどんな部分が同じで、どんな部分が違うのかを、きちんとプロフィールに書くことで、安心してお見合いを受けていただけるようにすることが大事だと思っています。

② 年収

「年収」は、女性にお見合いを受けてもらえるかの判断材料、そして結婚生活においてもとても大切なもの。
お坊さんの年収は、お寺の収入から出るケースが多いと思うが、そのお寺の状況はどうかというと…

こちらは2015年の記事

そして2021年の記事

2023年の記事

見ていただければわかる通り、かなり前から、厳しい見方の記事が多いし、人口減少や都市部への人口流出が続く中では当然のことと思う。
今後とも、日本の少子化、人口減少が止まらないのと同様に、お寺も全体としては、上記の記事のような傾向は変わらない。

しかし、あくまでも記事の内容は全体的な傾向であって、結婚はお相手の方とするもの。
檀家数も少なく、収入源も限られるお寺と、昔から周辺の土地を保有し、お布施以外の収入が大きいお寺とでは、まったく状況が異なります。
この点も、よく確認したうえで、自己PRの作成や、ケースによっては、カウンセラーPRに記載するなどが必要な部分でしょう。

また、お寺としての収入は十分にあるが、あえて個人の収入としては受け取っていないケースや、婚活をされる方が「副住職」で、まだお父様が「住職」となっているケースも多い。

この場合、住職が800万、副住職が400万の収入だとすると、当然、プロフィールの収入は400万となる。
もちろん、年収がすべてではないが、400万と600万、800万では、女性の見方も変わってくるところはあるでしょう。
もし、年収がネックとなって、お見合いが成立しにくいと思われるのであれば、住職であるお父様の収入を減らして、婚活者である副住職の収入を増やすことを考えてみてはどうか?(年収に反映されるまでには時間がかかるので中期的な施策だが…)

当然、一時的に年収を上げて、結婚が決まったら元に戻すのは、倫理的に問題があるので、やってはいけませんが、お寺の存続を考えれば、少し早めに息子(婚活者)の年収を上げることが、成婚への近道かもしれませんよ。

③ (お寺での)同居

最後は「同居」について。
実のところ、これが一番ネックになるかもしれません。

お寺には、「庫裡(くり)」と呼ばれ、寺院内部にある居住する場所、つまりお坊さんの家にあたる建物があります。
そして婚活をされているお坊さんは、親御さんが健在の場合、この庫裡に同居されているケースが一般的でしょう。

その場合、IBJでいえば、「自分家族同居」の項目をどのように入力するかという問題が生じます。選択肢は「希望する」「希望しない」「こだわらない」の3つ。

まず、「希望しない」という選択肢は、親御さんが健在であるならば、選択することは難しい?
親御さんの思いもあるでしょうし、後々「やはりお寺に住んでもらって…」などと女性に言おうものなら、「話が違う!」となりかねない。

そうなると、「希望する」か「こだわらない」となるが、「希望する」にした場合、条件面だけでいえば、かなりお見合いの成立のハードルが上がる。
逆の立場の女性で、「相手家族同居」を「難しい」としている方が大半だから。

「難しい」を選ぶ女性側の気持ちはわかる。たしかに一般的なサラリーマンを想定すると、新婚当初から、相手の実家で、義理のご両親と同居を積極的に望む理由が見当たらない。
しかし、代々続く会社経営者のケースや、職住(仕事と住まい)がセットとなってるお坊さんなどはこの例外と判断してくれる可能性はあり、特にプロフィールをよく読む女性向けに、同居に関する事情をきちんと記載することがポイントになるかもしれない。

たとえば、「結婚後数年は新居で過ごす予定」や「子供が生まれるまでは、夫婦二人でお寺の近くにお家を借りて…」、「(現状、副住職であれば)住職になるまでは、同居の予定はない」など、女性側に寄り添った対応が必要と思う。

もちろん、お寺の業務などを習得しやすかったり、親御さんが健在であれば、子育てなどのサポートを受けられる、家賃が不要になるなど、同居のメリットもある。女性側も仕事を続ける共働きでは、夕食づくりなどのサポートも考えられる。

相談所での婚活は競争です。そのあたりまで、想定して、不安を取り除くことが必要でしょう。

少し話は変わりますが、hasunohaというQ&Aサイトがあります。Yahoo!知恵袋の回答者がお坊さん限定版のようなものです。
その中のカテゴリーで「お坊さんとの出会い、恋愛、結婚」があります。

実際に回答されているのが、現職のお坊さんですので、もしお坊さんと交際されている、結婚を考えている方がいらっしゃれば、ちょっと眺めてみてはいかがでしょうか?みなさまの婚活がうまくいくことを願っています。

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