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宝塚ファンは公演の合間こうやって過ごしています

≪前回の記事はこちら≫

大劇場公演は終わった。
ただ宝塚ファンに中休みなどはない。


関西方面のファンはお稽古の入り出を見に行く。
私は行ったことがないけれど、ここまで通っていたら本当に休む間もない。

あとは活動費を稼ぐため仕事に精をだす。
スケジュールを確認して次のチケット申し込みの手続きをする。
チケットが発売されたら自力で手配する分の購入をする。
合わせて宿や移動の手配をする。

と、合間でも結構忙しい。

あとは美容院やまつエク、エステなどの手配。
遠征用の洋服を買い揃えたりもする。

こういったものにも女性は時間とお金をつぎ込む。
もちろん自分のお財布とも相談だけれど。


次は東京公演が3週間後に始まる。

私は少し前に、会社の都合で東京から別の県に引っ越していた。
もう平日に東京公演の入り出待ちに並ぶことはできない。

これは結構致命的だけれど、土日に毎週遠征して通えば回数は稼げる。
それに宝塚大劇場へ行くよりは交通費が安い。その分チケット代に上乗せしてできるだけ良い席で見たい。

ちなみに宝塚の私設ファンクラブは関東と関西で分かれている。
私は関東のファンクラブに関して全く知識がない。しかもすっかり忘れていたのだが、この時点でまだファンクラブの申込書ももらっていなかった。
今度行った時に入会案内をもらおう。

東京のファンクラブにはまだ知り合いもいない。
まずは関東のファンクラブについては様子を見よう。
今回のお茶会は申し込みもしていないけどしかたない。

とにかくこの公演は自力でチケットを手配する。
それも良い席を。
私ははりきってパソコンの画面を開いた。



しばらくすると公演が始まった。
初日の様子はタカラヅカスカイステージでチラッと見ることができた。

最後に挨拶をしている椿を見て元気そうでちょっと安心。
私は今週末にもうチケットを取っているから、まだ開幕して間もない椿を見ることができる。楽しみすぎて既に手配済みの手元のチケットを並べては何度も見返した。



東京宝塚劇場の観劇は毎回日帰りだ。
朝、家を出発して劇場へ向かう。
公演を見て食事をして家に帰る。土日の場合、2日連続でこれを繰り返す。

ちなみに東京のファンクラブに未入会のため、入りの時間がわからない。もし運よくその列を見つけたとしてもまだそこに並ぶこともできない。

ただ、椿が楽屋口に入っていくときには、遠巻きに見ることはできる。
これが意外といい面もある。
ファンクラブでは禁止されている写真が撮れたり、立ち位置によってはファンクラブの列よりよく見える。
入り出に関してはしばらくこの位置で楽しむことにしよう。



土曜日の朝が来た。

私は念入りにお化粧し、鏡の前で何度も顔をチェックする。
いつもと変わらない自分の顔だけれど、久しぶりの観劇だ、しかも前方席。
マスカラを塗る手に気合が入る。

買ったばかりの花柄ワンピースに袖を通すと気持ちがピリッと引き締まった。奮発して買ったこのワンピースはシルク素材でとっても肌触りが気持ちいい。
劇場ではじっと3時間座っていなければならないから、なるべく締め付けが少ないワンピースがよかった。

まだ朝早いのでおなかはすいていない。
というか、椿の舞台を見に行く、しかも前方席。そう思うと緊張感から食欲も湧かない。
とりあえず先に出発して、どこかでちょっとおなかに入れよう。



外へ出るとちょっともう秋の気配だった。
あわてて薄手のコートを片手に東京へ向かった。











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