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せいかつの軌跡(45)

土曜日。
まだ体調がイマイチな哲を置いて、子どもたちと散歩に出た。
自転車にまたがり、水たまりの中をバシャバシャ何度も走り抜ける二人。
案の定、それぞれ一回ずつ転んで泥水にまみれた。

お昼ご飯を食べたあと、ケーキ作りをした。米粉のスポンジケーキを焼いておいて、飾りつけとその材料の買い出しを子どもたちに任せる。

「何のフルーツ、飾ろうかな。キウイとー、イチゴとー、、。」
「バナナ!バナナがいい!!」

相談しながら、スーパーで果物を選ぶ二人。美味しいものがある時は、あまり喧嘩しない。仲良きことは有り難きかな。

帰宅して、選んだフルーツとクリームをつまみ食いしながら飾り付け。
クリームは二歳児がたくさん食べてもいいように、生クリームの代わりにお豆腐を使ったものを作ってみた。

ケーキが完成すると、自分達による自分達の為の?拍手喝采が始まる。
15時のおやつは大盛り上がり。
一ホールがあっという間にみんなのお腹の中に消えた。

「おいしいね。」
「たのしいね。」

このところ夫婦ともに体調不良が続いたり、なかなか仕事に出られずクサクサしていたけれど。
彼らの笑顔を見ているうちに、
「まあ色々あるけど、幸せだなぁ。」
と思えた。


最近の土曜日は、お散歩→ご飯やおやつ作りという過ごし方が定番になりつつある。遊んで、つくって、食べて、たのしむ。
子どもたちと一緒だと何でも遊びになるな、と思う。

大人になった彼らはもしかしたら、都会で忙しく働いて、コンビニやスーパーで買ったご飯を食べる日々を過ごすこともあるかもしれない。
生き方はそれぞれ。
色んな時期や経験があってもいいと思う。
けれどそんな時、何かを作って食べて楽しかったこと、そんな暮らしがあったことをふと思い出してくれたら、、
うれしい、な。


おめでとう何でもない日フルーツのせて
溢れるクリーム拍手喝采


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