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白馬の王子様はもういらない

理想の人は?
優しい人。
女の子が理想とする男の子。
話を聞いてくれて、しかも黙って、否定せずに、そしてそんな君が好きだと慰めてくれる。
それを優しいというならば、それは存在しない。
いや、存在するが、それをやるときは目的を持ってやる。
セックス、お金、支配欲。
そこまで自覚してなくても、意識的でも無意識的でも。
彼にとっての得がないとそれをしないし、
彼にとって得があればそれをくれる。
モテる男はそれをあたかも本当に優しさがあるように見せるのが上手だ。
ないものを求めようとするから恋は辛い。
賢い女の子はそれを知った上で、知らないふりをしているのかも知れない。
早い話、彼にとっての得が自分にあればいい。
性欲、お金、従順さ。

うまくできていると思う。
男女の違いについて考えるとき、ホモサピエンスに思いを馳せる。
オスは食料という報酬のために走って、闘った。
走って、闘って、報酬を得て快を得た。
メスは子を育てた。そこには見返りがない。ただ育てた。それが母性だと思う。
非力な存在を守り、気を配ることに快を得た。

しばしば、その母性は恋を辛くさせる。
母性が強いほど、守りたくなる。その母性が結果として利用されてしまうこともあるのだと思う。

仕方ない。そういうものだから。

私は基本的に性善説で生きてきたから、このことに気づいて納得するには傷つく体験が必要だった。

そうと分かって世の中を見てみると、
面白いくらいにそうなっていて面白い。

ホストとキャバクラ。
結婚したい女と結婚の話をしたくない男。
恋愛第一の女とゲームを邪魔されたくない男。

恋愛的な刺激が女性にとっての一番の刺激であることは認める。
恋愛、推し活、、、、。
刺激は選べない。
その刺激にどんな名前をつけるかは選べる。
だからその後の行動も選べる。
仕組みを知ってからこその選択。自由。
大人になったなと思う。
大人になってしまったとも思う。

白馬の王子様はもういらない。
大人になってしまったと思う。
少し寂しい。


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