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実践者に聞く!ミライの教育の見つけ方 Vol.08 ゲスト 新渡戸文化学園中学校・高等学校副校長の山藤旅聞先生のご紹介

はじめに

こんにちは!一般社団法人ミライの学校です。

私たちミライの学校は「全国の子どもたちが自らの想いで学ぶ場所・暮らす場所を選べる世の中にする」をビジョンに、学ぶ場所の自由化を実現すべく活動している団体です。
そして、2022年7月より毎月第3土曜日に、教育をテーマにしたオンライントークイベントを主催しております。

本noteでは、2/18(土)10:00〜11:00のオンラインイベント「実践者に聞く!ミライの教育の見つけ方Vol.08」にゲストとして登壇していただく、新渡戸文化学園中学校・高等学校副校長の山藤旅聞先生についてご紹介します。

ゲスト:山藤旅聞先生|新渡戸文化学園中学校・高等学校副校長


●プロフィール

山藤旅聞先生
新渡戸文化学園中学校・高等学校副校長、教育デザイナー/(一社)Think the Earth/(一社)旅する学校 代表理事

1980年東京都生まれ。
公立高校の教師として2014年にJICA東京主催「教師海外研修」でブータン王国を訪問。帰国後、教科と社会課題をつなげて、生徒自らが解決に向けて「行動する」ことを目指す授業スタイルを確率する。2017年から(一社)Think the Earthに所属し、SDGsを取り入れた教育デザインや、教育旅行デザインの実践・紹介について全国規模で講演を展開中。環境省グッドライフアワード 環境大臣賞受賞(2019年)

山藤先生が副校長を務める新渡戸文化学園は、教えない授業がある学校として数々のメディアに取り上げられ、注目を浴びています。
イベントに先駆けて、山藤先生並びに新渡戸文化学園の紹介noteをお楽しみください!

生徒自ら学びをつくる 新渡戸文化学園

1927年に創立された新渡戸文化学園。 初代校長新渡戸稲造氏の「教職員心得」を胸に一人ひとりの個性を大切に考える教育を実践しています。 また伝統的に「食」を非常に大切にしています。 子ども園から短期大学にいたる総合学園として、新しい時代に向けたチャレンジを続けている学校です。

新渡戸文化学園のHPには以下のような学校紹介が掲載されています。

全ての主語を子どもたちに、
子どもたち主体の学校運営をしています。

新渡戸文化学園の子どもたちは、”将来自分が社会を少しでもよくできるかもしれない”という期待感や希望を持って大人になって欲しいと思います。
子どもたちにとっての社会は学校ですので、学校を自分でより良くできた、楽しくできた、このような実感を持つために、学校運営をなるべく子どもたちに任せることを大切にしています。

この文章を読むだけでも、どんな学校なのかぐっと引き込まれます。新渡戸文化学園は、クロスカリキュラムや旅する学校などの革新的なプロジェクトを実践されいる、新しい形の学校です。

”教えない授業”クロスカリキュラムとは?

新渡戸文化中学校・高等学校では毎週水曜日に、教科の時間割を取り払い、1日丸々探究活動を行う「クロスカリキュラム」という時間があります。

山藤先生がクロスカリキュラムを実践するなかで、こんなことを語っていました。

「手放し」にすることで、生徒が自ら動き出す。
SDGsが必要かどうかも、生徒の判断に委ねる。
つくるのは自分の未来だから。

SDGsが幸せな未来をつくるための手段であるように、山藤先生自身と生徒が学び、成長するためのこれも一つの手段なのかもしれない。「はい、手段です」と笑みを浮かべる山藤先生。持続可能な社会を実現させるために、SDGsも、学校も、あらゆる手段として生徒は利用してかまわないのだ。未来は大人のためではなく、彼ら彼女らのためにあるのだから。

未来をつくるSDGsマガジンソトコト|「学び」を止めない学校デザイナー・山藤旅聞先生。

私が受けてきた教育とは正反対な関わり方に驚くばかりです。「手放す」ことを念頭に置き、生徒と関わる大人が近くにいてくれる環境が「学校」にあることが生徒にとって、とても心強いことですよね。
「探究学習」という言葉を耳にする機会が増えてきましたが、実際の授業の中身と生徒と向き合う山藤先生が感じている事とは一体どんなことなのでしょうか。

生徒自ら旅をデザインする探究型の修学旅行「旅する学校」

●旅する学校とは?

新渡戸文化学園のプログラムの一環として「旅する学校」があります。旅する学校は、地方を教室にして子どもの学びを広げることを目的にしています。山藤先生は、一般社団法人旅する学校の代表理事も務めていらっしゃいます。

旅する学校」はまず、生徒から「旅先で何を学びたいのか」「地方のどんな社会課題に関心があるのか」などの意見を聞くことからスタートする。「生徒はコースごとに旅のテーマを出し合います。例えば探究進学コースでは、過疎化、地方創生、1次産業の衰退、医療、循環型社会などのキーワードが挙がりました。それらの声を教員が拾い、適合する地域や場所、訪問する事業者などを、学校のネットワークなども使いながら探し、候補を挙げます。さらに生徒と希望とすり合わせて、訪問地や学習内容を決めていきました

読売新聞オンライン|【特集】生徒自ら旅をデザインする探究型の修学旅行…新渡戸文化

●旅する学校×ミライの学校

旅する学校の一環で、新渡戸文化高等学校の生徒さんが徳島県美波町・海陽町でフィールドワークを実施しました。このフィールドワークは、一般社団法人ミライの学校および徳島県美波町が探求学習をサポートしています。
新渡戸文化学園とミライの学校はこんな繋がりも!
地域に滞在し生きた学びを体験することを、私たちがお手伝いができていることを嬉しく思います。さらに、受け入れる私たちにとっても、新たな視点で地域を見直す貴重な機会になっています。

・一般社団法人旅する学校のHP

山藤先生が関わる団体のWebサイトのご紹介

Think the Earth

山藤先生は、Think the EarthでSDGs for Schoolユースメンバーの活動をサポートをされています。

Think the Earthは「エコロジーとエコノミーの共存」をテーマに2001年に発足したNPOです。持続可能な社会の実現に貢献するプロジェクトを立案し、企業や行政、NPO、教育機関、クリエイターなど多種多様なセクターと才能をつなぎ、プロジェクトを実現させることで、新しい価値を創りだしてきました。 好奇心こそが行動の原動力であると信じ、頭だけでなく心と身体で触れる数多くのコンテンツ、メディア、イベント、ワークショップ開発等を行っています。


【参考】メディア掲載の一部をご紹介

おわりに

まさに私が欲しかった未来の教育がここにあります。その最前線で活動を続ける山藤先生のお話しは、私自身楽しみでなりません。
イベントでは、クロスカリキュラムや旅する学校はじめ、山藤先生が生徒と関わるなかで意識している事や、生徒たちの変化などをじっくりとお聞きしたいと思います!

山藤先生のトークイベントは2/18(土)に予定しています。みなさまのご参加お待ちしております。

【お知らせ】2/18(土)10:00~ 山藤旅聞先生のトークが聞けるオンラインイベント

▼イベント名
2/18(土)10:00-11:00 オンラインイベント
実践者に聞く!ミライの教育の見つけ方Vol.08 生徒自ら授業をつくる 新渡戸文化高校のクロスカリキュラム

▼内容
複業(副業)導入企業の増加に加え、コロナ禍以後リモートワーク導入企業が増加し、大人の「働く」環境は大きく変化しています。親にとって「働く」環境の変化は、「暮らす・育てる」環境の変化とも言えます。
一緒にこれからの「働く・暮らす・育てる」を考えてみませんか?

▼イベント概要
日時:2023年2月18日(土)10:00-11:00
方法:zoom(オンライン)
参加費:無料
定員:100名
申込:http://ptix.at/ErXuWl