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どうやらまだ先に天職が待っていそうだ

天職だと感じた瞬間」というハッシュタグを発見した。パッと思い浮かんだのは、20歳の時。看護学生の時だ。人生で初めて「自分で選び取る」ことができた瞬間だった。


看護師になんてなりたくない!

看護学校に入学当時、私は看護師になりたくなかった。元々は養護教諭を目指していたが、大学に落ちたため、看護学校への進路を選んだ。

いざ入学してみると、絵に書いたようなネチネチとしたオンナ社会が現れた。そんな空気に嫌気が差した。しかも、実習に行っても怒られるばかりで自己肯定感はダダ下がりだった。


「私は不特定多数の看護学生の中のひとり、何の特技もない」
「看護師になんてなりたくない、早くこの世界から抜けてやる

授業中も寝てばかり。生理学で赤点を取る。「養護教諭を目指していたのに、なりたくない看護師の世界に入った」と、いつもそう思っていた。


今振り返ると、ゾッとする。クラスメイトのことも、実習先のことも、看護師のことだって。目の前にある状況すべて、文句ばかり言って、何かのせいにして逃げ回っていただけだった。でもきっと、あの時はそうするしかなかったんだ。


大きな気づきとなった精神科実習

ある日、世界が一変する。2年生のときの精神科実習の時だ。

私は、担当患者Aさんとのコミュニケーションに悩んでいた。Aさんが無口だったからだ。今までのコミュニケーションスキルでは通用せず、会話が続かないことに打ちのめされていた。

実習の数日間は、無駄にカルテを読んだり、実習室で記録をゆーっくり書いて誤魔化して過ごしていた。


Aさんの看護問題の抽出をしながら、「Aさんは問題だらけじゃないか」と思った。Aさんは30年以上入院していた50歳代の男性。身体的にも社会的にも「問題」と捉えると、山積みだったのだ。

ふと、問題思考に違和感を感じはじめる。「出来るところを伸ばす計画を立ててはダメなのだろうか?」Aさんが毎日欠かさずやっている農作業。Aさんはこれが継続できたらいいんじゃなかろうか、と。

それを教員に恐る恐る、伝えてみた。「問題を抽出しなさい」と言われると思ったからだ。しかし教員は「いいんじゃないですか」。そうたった一言だけ、私に告げた。

大きな衝撃だった。自分の考えを認めたもらったこと。それが何より嬉しかった。自信のなかった私が、自分なりの方法を見出すことが出来たのだ。


「私にとって看護師は天職だ!」

そこからの私は、まさに180度世界が変わったように、思考がクリアになった。Aさんの強みを生かした計画を立てた。

Aさんとの関わりが上手くいかなかったのは、わたし自身が壁を作っていたから、という気づきも得た。それに気づくことで、積極的にAさんと関わりを持つことができ、実習最終日にはAさんに「ありがとうございました」と感謝も伝えられた


患者さんを通して、自分が大きな気づきを得られる。自分が成長するきっかけをもらえるだけでなく、報酬までいただけちゃうだなんて。なんて素晴らしい仕事なんだろう!これは私にとって「天職」なんだ!!……そう思った。

それまでの私は、人の意見に流される、優柔不断だと自己認識していた。今の自分じゃ考えられないくらいに。これを機に、わたしは主体的に自分の人生が生きれるようになったのだ。


看護師の先にまだ「天職」が待っている予感がする

天職」と自覚して、15年間。看護師として走り切った。怒ったり泣いたり、悲しんだり笑ったり。多くの出会いとともに。大変だった。だけど楽しかった

看護師の世界から離れて、もう2年ちかくになるだろうか。一旦自分をフラットにして、いろんな世界に触れてみた。「発信すること」これが私の新たな天職になるような気がしている。


ただ、新しい天職は、間違いなく「看護師」という経験があってこそ。きっと新しい天職のために、看護師という経験が活かされる。そう感じている。

これから、どんな天職と出会えるのか。今からワクワクしている。


#天職だと感じた瞬間

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