リモートワークで良かったことといまいちだったこと


 リモートワークになって変わったこと。いいんだかわるいんだか・・・・超過勤務が無くなった。もちろん手当おおてにおおておおてにおおておおてに在宅のメリットは自分で時間の管理ができる。ってそうなのかな?


目次

1 一気に加速したリモートワーク
2 良かったところと悪かったところ
3 これからの働き方は?

1 一気に加速したリモートワーク

 4月には新入社員や、人事異動で新しい職場に行く人と新しく配属される人がいるので、毎年のことながら職場の雰囲気や空気感なども微妙に変わる。今年の4月は人が変わるだけじゃなく、リモートワークの導入で働き方まで考え方が変わることになった。

 コロナウィルスのため在宅勤務が当たり前になり、式典とか所謂節目行事というのがあるけれど、今年はまったくなにもやれなくなってしまった。で、思ったことだけれど「それでも仕事は回る」ということ。結局人が変わると同じ業務であればそのまま引き継げばいいだけなのだけれど、人によってやり方や伝え方処理方法などが微妙に違う。そういうことをなんとなく時間と共に感じる事だったけれど、今回はそのままその任務に就くと人が変わったこともあまり意識しない状況になってしまった。

在宅勤務になって「FACE TO FACE」が無くなったので個人を認識する必要が無くなってしまったように感じた。メールのやり取りだけでも仕事は回ることがわかったけれど、メールだけだと人柄というのか、空気というのか・・そういうものがわかりにくい。確かに無駄なものは省けて、内容も記録されるため便利ではある。そんなの当り前なのかもしれないけれど、やっぱり会って話すほうが面白いように思う。

書類は添付ファイルで送信すれば何でもできた。
便利になったものだ。これは本当に痛感した。そして、ネット会議も簡単にできる。ペーパーレス会議も経験した。ひとりひとり端末を持っていけば、そこにファイルを掲載するだけで資料作成は必要なくなった。毎回、会議資料の紙の多さに辟易としていたので、もっと普及してもらいたいところだ。

今までやろうとしてできなかったことが、あっという間にできるようになった。うちの業界はとにかく新しいことに抵抗があって、何を言っても既存ルールがある以上新しいことに取り組むコスト計算があり予算化することが困難だった。いつでもNOから始まる打ち合わせだった。
 そこを何とかしようと、あらゆる方策を練って会議に向かった事を思うと、今までの時間は何だったんだろう。時代遅れと思うかもしれないけれど、役所はそういうところだ。本庁だけが、先進的なことを導入するけれど、事業所のように一般の顧客の相手をするところは、マンパワーだけがすべてのアナログな世界だから。

いい例が、今回の給付金事業。委託にできなかった自治体はすべて職員が行っていた。まさにFACE  TO FACEだったわけだ。それこそ多くの人がインターネット申請が出来れば、区役所のあの混雑はなかっただろう。ネット申請が当たり前になってきているのに、あの混雑を見るとやっぱり簡単にはいかないということも思うところだ。

リモートワークが加速したことで、いい点もあったと思うけれどネットに不案内な多くの人がいること、そしてリモートワークの可能範囲というのも再確認したところだ。

2 良かったところと悪かったところ

多くの企業はすでに行われていたのかもしれないけれど、在宅勤務までは普及していなかったんだろうと思った。4月から電車は本当に空いていた。あの満員電車が遠い昔のことのように感じてしまうくらい。ところが、緊急事態宣言が解除されたら、再び混んできた。まあ、そうなることはわかっていたけれど、在宅でできると証明されたにも拘らずみんな会社に行かなくなければならなくなったわけだ。

じゃあ、会社に行くってどういうことなのか。改めて考えてみる。

会社に行かなくてはできないことは確かにある。そして打ち合わせはネット会議でも可能だけど、なんというのかやっぱり人と話すほうが楽しいかなと思うのだ。「なんかさぁ・・・これなんとかなんないかな。」とか問題を提起して「そうだなぁ・・こんなのどう?」というような所謂非公式の会話って結構意味があったように思う。そこからアイディアもらったり、交渉相手を変えてみたり・・・つまり別のベクトルが生まれることがある。
 会社という多くの人がいるところで、それぞれの「普通」という解釈の中で、仮に平行線だと思ってもそれを確認できるという空気も大事なのではないかしらね。

うちの職場はほとんど在宅はできなかった。締め切りに追われる仕事が数多くある事と個人情報ばかりで持ち出しが出来ない事、書類審査業務などは持ち込まれた書類の確認になるが、もちろん持ち出せない。請求資料作成にもネットで検索できるものと出来ないものがある。

家でリモートワークをやっていた時は、職場のPCの他に自分のPCを立ち上げなければ仕事にならなかった。職場のPCではセキュリティが厳しすぎて単純なことが出来ないのである。そして、常に入ってくるメールを確認して指示を出す。現場にいれば、聞かれたことをわかった、それで行こう。といえば済むのだが、全部メールで来る。いいような悪いような・・・・

休憩もうまくとらないと、ずっとパソコンに向かっている事態になる。
お昼だけはみんなが離れるので、解放されるけれど・・・なんともしんどかった。ちなみにお昼に家族全員家にいると、お昼ご飯も作る・・・そして夕方には夕飯・・・なんかずっとご飯を作っているような感じだった。同じこと言う女性がけっこういたので私たちの年代ではあるあるなのです。

そして家には自分用のデスクはない。

リビングにおいた2台のPCに向かっている。これね・・・腰が痛くなるんですよ。リビングの椅子にずっと座るなんてことないでしょ。普通。
ご飯食べるときだけなんですよ。

職場って結局仕事だけをするところだから、そういう意味では特化されているわけです。もう子供は成長してしまったけれど、そばに子供がいたらこれ凄く難しいように思う。今では子供たちにはそれぞれ部屋があって、自分のデスクもあり、環境的にはすごくいいんだと思う。大学がネット授業になって、それなりに忙しそうだけど、少なくとも自分より環境は整備されているのだ。
 私と夫はそれぞれの部屋がないので困ったことになった。
一般的に、3LDKあたりに住んでいるとそういう現象がおこるのではないかしら。しかも家のPCは1台(子供のPCは別として)だし、職場から持ち帰ったPCを使っても、ネット会議となると互いの居場所に苦労した。

家で仕事をすることって、職場のような環境を整備できればそれはいいんだろうって思うけれど、一般的な家庭あるいは住宅事情ではかなり厳しいのではないかと思った。もちろん自営業の方は環境も整備できるかもしれないけれど、サラリーマン家庭の共稼ぎ系では、在宅勤務の日程調整をしないとかなりしんどいことになった。

会社に行く事を改め在宅勤務が行われて、何となく世の中が変わったように感じたところもあるのだけれど、結局仕事と家庭と一緒になってしまうのはこれまたすごくストレスを感じたのである。

3 これからの働き方は?

ここへきて、電車がかなり混んできた事を思うと、多くのサラリーマンにとっては結局仕事へ行く方が体が楽なのではないかって思うのです。
家にいるとなんでもかんでも・・・つまりオンとオフの切り替えがうまくいかない。気持ちではできるとしても、物理的に切り替えできない状況が発生する。悲しいサラリーマンと言われても、仕事をする場所は家じゃないほうがいいように思う。なので会社に行かなくても仕事ができるのであれば、家以外の場所を確保できると快適なのかもしれないけれど、そこに通うのであれば結局会社に行くことと同じことになる。
 普段仕事では上司としての役割、職制に伴う役割をやっているのでそこそこ周囲が気を使っているように思う。とりあえず、みんな上司として私を扱う。ところが家に帰ると「ただのお母さん」になり、ご飯を作って家族と話をしたりではっきりいって、天然系ボケと思われている。大体毎朝化粧して出かける顔ははっきり言って別人。やっぱり切り替わるんですよ。顔も。

在宅勤務期間に有給休暇を取った日、近所のスーパーマーケットに行くとなんと「お父さん」たちがいっぱいいた。平日の昼間に子連れのお父さんたちがいっぱいいたのだ。これにはびっくりしたのだけれど、世の中のお父さんたち、本当ならこの時間会社に行っているわけですよ。でも在宅になっちゃったから、奥さんに頼まれて買い物に来ているわけです。メモを持っていたり、携帯で品物を確認したりして・・・
たまにはいいんだろうけれど、これずっとだとどう思うのだろう・・・

人にもよるけれど、このままこういう生活していたいという男性もいると思う。でも、私の場合平日に買い物ができるだけでなんかうれしいなんて思う女性サラリーマンです。育児休暇の時は専業主婦を楽しみ子供との時間を楽しんだけれど、それも職場に戻ることが前提の素敵な時間だったのだ。
つまり、会社勤務という前提で一時期そういう時間を楽しむのはうれしいけれど、これがずっと継続するとなると話は違ってくる。
 私は仕事は職場の方が楽だし、家ではあほなお母ちゃんよろしくやっているほうが気が楽でもあった。

あえていえば、勤務時間を在宅と職場で分けて考えるとか、時差通勤とかそういうことが当たり前になるともっと快適になるのかもしれない。テレワークの進めといって社会現象的に働き方を考えようなんてことになっているけれど、働き方を変えるって、仕事に行くか行かないかじゃないんだよね。
テレワークの課題って会社だけではないと思う。
在宅中における仕事への取り組み方や家庭内の事情なども今後課題になると思う。で、簡単な解決が「やっぱり会社に行こう」ってなっちゃうのかもしれない。







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