初100mile【Mt.FUJI100】レースレポ②
レース準備編&マキマキで来てしまった北麓公園までの前半のレポはこちら↓
ここからは後半&レース後の備忘録となります。
流石に疲れてきてるパートで記憶も曖昧なところがあるけど、なんとか思い出しつつ。
<ちょっと休憩区間〜116km/F5忍野>
北麓公園を出るときに11位、と聞いたけど、この後が2回目の夜。どうせ夜にどこかで寝るし、自分にはあまり関係ないな。と思いながら淡々と走る。
ここまでエイド間がどこも20km〜約30kmとかなり開いていたので、次の忍野までは16kmだと思うとちょっとホッとする。
忍野までの道は印象に残ってるところはなしw DNFした友達が応援に回ってところどころ来てくれてたりで、励まされました。
そんなこんなで忍野にin。
タイムチャートの時間から大幅にズレて走っているし、関門はまず大丈夫、歩き倒してもゴールはできる。と確信したので、もうタイムを見るのはやめました。
エイドではお味噌汁があったので、ありがたくいただき。
そして北麓過ぎたあたりから、エイドや誘導のボランティアの方々に、「え、おねーさん!めちゃ元気ですね?!」ってよく言われることに気づく。
「元気そうですね」って声をかけてもらえると、本当にそんな気がしてくるし(単純)、ボランティアの方々の声掛けがとーってもありがたかったです。
<夜に向けて整える区間~125km/F6きらら>
私のちょっと前に、中国の女子選手がエイドout。私も数十秒差でoutしてすぐにパスして10位に。次のきららを目指して川沿いをゆっくり走り、トレイルへ。
この辺りからみんな疲れてきてるのか、登りも下りもゆっくりではあるものの抜かし基調に。登りの途中、オエオエしてる男性がいたので吐き気止めをお裾分け。昼間暑かったもんね。。
この時間帯以降は暗くなってくるので、いよいよ二晩目の始まり。
そこから1時間ちょっとであっという間にきららに到着。結局、眠くなかったので、仮眠はしないことにしてカフェインと豚汁補給。
<ガンギマリ&終わらない山で地獄パート〜/F7二重曲>
きららをoutしてすぐ、ほんの少し吐き気があるような、ないような感覚が。ほんのり気持ち悪い程度だけど、自分の体の変化に敏感になりすぎてるので気になって仕方ない。お腹が空いてる気持ち悪さなのか、逆なのかわからなくて、少し焦る。
しばらくするとバクバク動悸もしてきたので、あ、これカフェインがキマリすぎてるやつだ…と理解。
そして二十曲までの山区間が、噂に聞いていた通りとにかくキツい…細かく斜度のきついアップダウンが無限に続いて、脚を削られる…地獄パートすぎて半泣き。きららの後に、たぶん女子選手を2名ほどパスして、ヒーヒー言いながらやっと二十曲エイドに到着。このあと杓子もあるのに、大丈夫かな。。
<杓子に半ギレ~151km/F8富士吉田>
この後は後半の核心部、杓子山。
登り長すぎだし斜度がキツくて、ここでも半泣き。終わる気がしない…
やっと岩場が始まったかと思いきや、ここも長くて半ギレ。危ない箇所も多い区間、疲れてるけど集中して、脚が売り切れ気味なので手をガッツリ使って登る。
さすがに少し胃もたれしてきて食欲もなくなってくるけど、食べないと登れないから少しずつでも食べる。
ようやく杓子を登りきると、広がる夜景。
鳴らせる鐘があるらしいけど暗闇すぎて発見できずw
そのあとの長ーーーい下り、前腿はどうにか生きているのでちゃんと走って下れている!とはいえ疲れで脚が上がらなくなってきてるので何度も躓いたけど、どうにか転ばずに下り切り、ようやく最後の富士吉田エイドに到着。
長かったあああ〜〜泣
ここで7位の中国人の女子選手がいて、私のゼッケンを見て何か言ってたけど中国語わからず。
このゾーンにいる女子でゼッケン四桁(他の方々はみんな三桁。招待選手?)だったのは私だけなので、誰だこの人って思われてたのかもしれませんw
<最後まで順位入れ替わり〜170km/FINISH>
富士吉田エイドを出て、中国女子選手とロードをしばし並走。ペースが微妙に同じくらいで気まずいw
ちょっとでも私が前に出かかるとペースを上げてきて、抜かさせない!という気迫を感じるぅ!終盤なのにロードの登りも全部歩かず走ってたし、やっぱりマイラーの人たち強しゅぎ…
無理に付いていったら疲労しそうだったので先に行っていただきました(というか、しっかり抜かせるほどそもそも私は走れていないw)
後から表彰式でお会いしたけど、6位の選手でした。美人な方だったな〜!
そのあとはトレイルにピットインして、最後の霜山の登り。
600mアップくらいだったかなぁ…序盤は斜度そこまでキツくなかったけど、途中からギュンッってキツくなったり…とにかく長くて長くて終わらない。
ハムとふくらはぎが疲労でどうにかなりそう。本当に辛かった。
どうにかゆっくり登り切って、そこからは走れる下り。疲労で足が上がらなくて、杓子の下り以上に何度も何度も躓いて転びかけ。食欲ないけど何かしら食べ続ける。
下りの最後の方で、女子選手を1人パスして7位に。けどもうここまできたら順位とかじゃなくて、とにかく捻挫しないこと。下り切って、ようやくロードに出て、あと7km。
とはいえ、こっからがまた長い。。
ロードだけど基本登りだし…トレイル風味な林道もあるし…165km過ぎてるのに終わらなくて、やっぱ 170kmくらいあるっぽいし…
早く終わりてぇ〜!と思いながらも全走りできる脚は残っておらず、相変わらずダラダラ歩いたり走ったり。
ようやく、フィニッシュエリアの北麓公園に入ったところで、後ろからものすごい勢いで走ってきた新屋選手に差される!
キロ4くらいだったんじゃなかろうか??
170kmも走ってきて、あんな綺麗に脚が動くなんて、やっぱりマイラーの人たちかっこいい…私、もう無理ぃ…って感じで、感動しつつ見送るのみ!
後ろから、私のヘロヘロダラダラ走りをずっと見られていたかと思うと恥ずかしすぎるw
ゴール直前で順位が入れ替わり、ようやく長い長い長い170kmのフィニッシュラインへ。安心感で泣きそうになりながらゴール。
27時間27分35秒
女子総合8位
入賞なんて圏外中の圏外のはずだったので、カナリびっくり。
もう2度とない奇跡w
深夜3時半とかで疲れてるし眠いはずなのに待っててくれた友達が何人もいて、そこに無事帰ってこられて本当に嬉しかったです!
<ゴールした後の体調>
ゴールしたあとは、テントの中に通されて必携品のレイン上下、ライト二つ、サバイバルシートのギアチェックが。大きい大会だとこういうのがあるのね〜。レース中一度も座らなかったので、ここで初めて椅子に座りました。
椅子、サイコー!
あと早く歯磨きしたい。
ギアチェックを終えて、キムさんがビールを持って待っててくれたので、ありがたく飲み干す。
ゴールして1時間後くらいは変な咳が出たり食欲がなかったり、お尻の筋肉痛がものすごかったり、体の中も外もおかしな感じ。
とはいえ48時間起きっぱなしで27時間半走った割には、夜の表彰式までの間に仮眠合計2時間半で焼肉&ビール飲めたし、元気いっぱい。(会場で何人かに、ミホさんお酒の匂いするwと言われて恥ずかしかった…)
世界のコートニー(19時間台でぶっちぎりの優勝。異次元。。。)と同じ表彰式に立つこともでき。
この年にFUJIにエントリーしてよかった…
初めての100マイルでいろんなトラブルを覚悟していたけど、捻挫や怪我がなく天気のコンディションも良かったのがまずラッキー。
あとは、眠気耐性と胃腸とアドレナリンが強いっぽいのと、ピーキングが上手にできてハマったこと。
ずっと最後まで頭は働いていたので、次に何するかの判断や体調の把握もできていたのと、周りを気にせずマイペースに走るのが好きな性格なので、結果的にサポートなしで1人で走ったことが良かったのかもしれません。
そして前日に多少のお酒飲んでも大丈夫ということがわかったので、酒婦ランナーとして満点のレースだったのでした◎w
長いのに最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
次は今月末の奥久慈50k。
だいぶ燃え尽きているので、今年は(今年も?)のんびり楽しく走ろうと思います。
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