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同じ過ち【OSJ新城トレイル32kmレースレポ】繰り返す

2024年3月24日
OSJ新城トレイルレース、32kmの部に参加してきました。

嫌すぎるギザギザ。

去年に引き続き2回目。
テクニカルでタフすぎるコース設定の洗礼を浴び、地獄を見た前回のレースレポはこちら↓

思ってた以上にハードで、レースで初めて何度も登りで歩いてしまい、DNFもよぎった苦い思い出のレースの一つ。もう出たくない…と思っていたのだけど、今年はちょうど1ヶ月後にあるFUJIに向けての、ポイント練にすることに。


1週間前にウルトラで75kmを走り、中3日でスピード練、その翌日に筑波山(ウエイトトレの筋肉痛により1発だけ…)と、あえて多少の疲労は残したまま参戦。

エントリーリスト見たら、まさかのエチオピアの選手とかいるし(フルの持ちタイム2時間10分切り&トレイル未経験との噂…なぜ新城…?w)、強い選手たちが去年よりも更にたくさん。

地元の実業団選手とかかな?と思ってたら、ガチでエチオピアから呼んでいたらしい

ちなみに同日開催のダブル64kmの部は、32kmでサブ5した選ばれし猛者しか出られないレース。ダブルの制限時間は、32kmの制限10時間+1時間のみという激キツ鬼設定のため、完走する人(10人居るかいないかレベル)は猛者猛者の猛者ですね…。


<土砂降りの前日>

レース前日はお昼過ぎに新城に到着。首都圏からは200km以上あるので相当遠いです。
天気は土砂降り。11kmの選手たちがちょうど終わる頃でしたが、みんなガクブルしてて相当寒そうでした…低体温症?で救急車呼ばれてる人も見かけました。

雨降りで去年のデジャブ。今年は桜がまだでした

受付を済ませて、ニューハレでテーピングを。

安心感半端ない、近江くんのテーピング
登りがヤバいため、今回はハムにも貼ってもらいました


あとは宿にチェックインして支度を済ませ、いつも通りアルコールローディング。ちなみに、食事会場で飲んでるのは私だけでしたw

当日の装備はこんな感じで↓

レインは直前で脱ぎました

ベースレイヤーに半袖シャツにタイツ、メリノウールのグローブとアームカバー、ヘッドバンド、サングラス。シューズは薄底のスポルティバHELIOSⅢ。ザックの中には、必携品のライトとサバイバルシート、あとは救急セットに念の為テムレスとミドルレイヤー(去年雨風が強くかなり寒かったので…)

補給は、フラスクにパラチノースとアミノバイタルクエン酸チャージを溶かして、おにぎり2、甘酒1、ジェル4。お守りでロキソニンとストッパを携行。


<レース当日。スタート前〜順調に12km亀石の滝>

スタートは朝8時。
6時に起床して朝ごはんを食べて、のんびり準備。
幸い雨は止んで、肌寒いけど風はなし。昨日みたいな土砂降りだったら相当萎えるので、よかった…

雨が降ってないだけ、去年よりかなりマシ。

去年遅かったのにラッキー入賞したからか?、スタート前に初めてマイクで名前を呼ばれて変な感じ。

とにかく今日は、怪我をしない・ダラダラせずにパリッと練習・追い込みすぎない、を目標にスタート。

序盤のロードは去年と同じく、無理せずキロ4分45秒くらいで入り、登り基調のところも4分50秒台。

3km弱でトレイルに入って始まる登り。多少渋滞するものの、スムーズに動き出し。(心の中では、よっしゃぁ渋滞だ!休めるうぅ!と思ってしまう意識の低さ)

去年は序盤から早々にパンチのアップダウンにやられてヒーヒー言ってたけど、今年は去年ほど辛くはなく、淡々と無理せず歩いて登り、苔で滑るし浮石が多い下りもそんなにスピード落とさず、けどリズムよく、気をつけながら安全運転。

第一エイドはスルー。とはいえ、斜度はかなりキツくパワーを使うため汗が止まらない。序盤から水の消費は激し目。

特にトラブルもなく順調に12kmあたりの亀石の滝に到着。ここまでは去年と大幅には変わらないタイム。給水してすぐ出発。

去年と1分も変わらない。

確か、この後が一番きつかったんだよなぁぁ…と思いながら中盤へ。

更にエグい激登りの連チャン。
登りが激しすぎて、ハムだけじゃなく前腿も使わなければならないため、登り終わった直後の下りやフラットなところでも、乳酸溜まりすぎて、脚にクルーーーー!で、回復する間もなくまた激登り…のループ。

斜度がエグいんよ…途中から、なるべく見ないようにしてた。

けど、去年は中盤で脚が一度売り切れて何度も止まってゾンビ状態だったのに比べて今回は一度も止まらずに登れているので、成長したかも?と嬉しくなりました。去年と違い、女子選手が終始近くにいるため、やっぱり強い選手がたくさん出てるんだなぁ〜と実感。(女子が少ないレースだと、早々に前後は男子ばかりになる)

最高地点の宇連山あたりは、去年は風が強くて激寒だったけど今年は風もなくて一安心。

確か20kmあたりから去年は復活したから、とにかくそこまでの我慢…と思って、淡々とアップダウンに耐える。19km地点のチェックポイントだかエイドで、既に累積2000m。えぐ。。けど、通過タイムは去年よりこの時点で10分以上速い◎
よく頑張れています。

ここでも給水。エイドの食べ物は摂らずスルー。


このあとまだ600m以上登るので、念の為ここで芍薬甘草湯を投下。


<去年と逆の展開。終盤でトラブル>

そのあともまだまだアップダウンの繰り返し。
これくらいのあたりになるとトップ選手達は遥か先なので、下りではほぼ誰にも抜かれず、むしろ抜き基調でマイペースに少しずつ進む。

25kmあたり?で、登り終わりですよ〜!みたいな声かけをされ、実際そこから始まる激下り区間。やっと登り終わったあぁ〜!と安堵して、登ってくる往路の選手を避けながらパンパン調子よく下っていくう〜!

去年は後半のこの辺りから終始気持ちよく走れてた記憶があったため、あとは降るだけっしょ☆と一気に気楽モードに。実際に抜かし基調で進む。


とはいえ、新城の下りは斜度もキツく、雨で濡れた岩剥き出しの岩稜帯が続き、相当気も脚を使います。フジ1ヶ月前に転んで大怪我みたいなのは絶対に避けたい…(あとから聞いたら、岩場で転倒して頭ぱっくり行った選手もいたらしい…大丈夫かな…)

お気楽モードの束の間、去年は全降りな記憶があったのに全然記憶違い。登らされる箇所もまだ全然ありました汗
脳内補正こわい。

で、残り3kmくらいになったところで急に脚に力が入らなくなってくる。
あ、やばい。ハンガーノックだ…。。。
と気づいたものの時既に遅し。

去年もスタートして早々にでハンガーノックになって慌てて固形取って終盤復活したのですが、今年はここまで去年より調子良く来てたため、完全に油断してました。
いつもならもっとちゃんと下れそうなところも、疲れもあり脚に力入らず少しペースダウン。残り3km弱なのにまだ登りあるし…マジで…終わらん…岩稜帯、長すぎる…

とにかく怪我しないように気をつけて、残り1kmでもう辛抱たまらず、おにぎり齧りながらフィニッシュ。

右手におにぎり握りしめてゴール。米最高。


<コースのきつさを改めて実感>

結果
距離30,78km D+2707km 5時間21分40秒
女子総合8位 年代別3位

この距離で去年より20分以上タイム縮めてだいぶ成長したはずですが、性別順位は落ちています!サブ5の女子は4人!スゴすぎる…

練習レースだったのでそこまで表彰台を意識していなかったものの、去年はラッキーすぎた&やっぱりレースって誰が出ているかなんだな〜と改めて。

年代別は盾ではなくメダル!

けど、今月はフルマラソン→ウルトラ→新城と、疲労残る中レース続きだった中、去年より遥かにまともに走れたし、この強度で自分で練習するのは難しいので、本当に出てよかったです。


<3回目のハンガーノック>

フルマラソン、トレラン、トライアスロンといろんなレースに出ていますが、ハンガーノックになったのは今回で3回目。(インスタでは2回って書いてたけど、思い出したら2022の志賀高原でもなってたw)

しかも新城は2年連続でやっちまいました。
摂ったのはアミノサウルスジェル4、甘酒1、水分に溶かしたパラチノース。1時間に一個計算でとっていたけど、足りず…!固形物摂らないとダメってわかっていたはずなのに同じ過ちを繰り返しました…

新城はそれだけ消耗が激しい。
つい距離と時間だけ見て補給計算してしまいがちだけど、登りも下りも脚めちゃくちゃ使ってたので、通常の1.5倍くらいは見ておかないとダメそうです。

それにしても、追い込んでないのにこんなに疲労困憊になるレースもなかなかない…来年出るかはまだ未定、、w




そういえば、エントリーリストにあったエチオピアの選手たち。
なんと、ビザが取れず来日できず全員DNSというオチだったようですw

トレラン未経験&マラソンの持ちタイム2時間10分切りレベルの選手達が、テクニカルな新城でどんな走りをして結果を出すんだろう?と興味津々だったので、見られなくてちょいと残念なのでした。

去年もレース後に食べた、長生うどん。エネルギー切れの体に染み渡りました。

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