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心の停滞期

久しぶりにnoteを開いたらインターフェイスが変わっていた。なにも変えた記憶はないのに見た目がちがう。

色々いじっているうちに(いじっても変わらないから諦めた)過去の記事をみつけて読んでいた。昨年末ごろ、私は酷い鬱だったようだ。

寒い時期によくそうなったように、寝込むような鬱状態に陥ることはないけれど、ここ最近、おそらく5月末の誕生日を迎えたあと、6月ぐらいから、精神状態があまりよくない。鬱ともちがう。運が停滞している感じ。

焦りから、やらなきゃいけないことをたくさん自分に課しておきながら、こなすエネルギーがなくて、でもやらなきゃと気持ちばかり焦っている。やれない自分に自己嫌悪している。モチベーションが枯渇している。

この記事を読んで、今との共通点を見つけた。この記事を書いたころ、仕事が暇だったみたい。

夜遅くまでパソコンにかじりついて仕事をこなしていた時期もあったけれど、最近はそんなこともなくなった。締め切りに追われることもめっきりなくなり(業界的に暇になってきたのもあるし、社内組織が整ってきてうまく回り始めたこともあって良いことなのだが)、暇な時間が増えた。とにかく暇だと余計なことばかり考えますね。

私の場合、ちょっと忙しすぎて、でもそれをゲームを攻略していくようにさばいている状態が一番調子がいい気がする。ある意味ナチュラルハイになっている状態。自分が動くことによって火がついていく。ペダルを踏み続けることで火を燃やす。動いていないと死ぬマグロみたいなもんで、止まったとたんに生気を失う。仕事で忙しいときのほうが、プライベートの自分のこともうまく回転している気がする。

うすうす気づいてはいたが、私は自主的に動くのが下手だ。仕事みたいに受け身で動くのはとても得意だ。役割が与えられた上で仕事を誰かから(会社から、客先から、上司から)振られ、それをさばいていくのは得意だ。半面、自分で課題を作ってこなしていくのが絶望的に苦手だ。なので暇になると、とたんにどうしていいかわからなくなって、思考は得意なので暇を持て余して余計なことばかり永遠に考えて、動かないものだから思考だけが暴走して、前に進めない。

というか、そんなたいそうなことでもなくて、ただの怠け者につきる。怠け者じゃなければ、やることがわかっているのだから、暇ならやるだろう。

今、私の部屋には、読みかけの新聞、読みかけの本、やりかけの勉強のテキストが散乱している。新聞はもう一か月前の日付だ。もっと悪いことに、やりかけの勉強にいたってはイタリア語、英語、韓国語、ぜんぶ中途半端な状態で転がったままになっている。気が向いたらそれのうちのどれかを拾ってぱらぱらめくってみるが、どれも気が入らなくてまた放ってしまう。そんな状態がもう二か月以上続いている。つまりなにも身についていない。一か月も読まない新聞などもう一生読まないだろうから、あきらめて捨てればいいのにそうしない。往生際が悪い。

気持ちだけは「今やっておかなければ」と思っているらしい。しかしそれが多すぎて、全部いっぺんにやろうとして、どれも中途半端になっている。

きっと、心を満たしていないからだ、と書いていて気づいた。やらなきゃいけないことばかりに囲まれて、窒息しそうになっている。実際、本当はどれもやりたくないのかもしれない。心に火がついていないのにイタリア語なんて難しすぎてできないよ。熱烈な恋でもしないかぎりは。そうだ、あの情熱がないんだ、今の私には。

何度か書いてるけど(おおげさだし、いい歳して恥ずかしいけど私にとってはエポックメイキング的出来事だったからさ)2021年5月にバンタンのDynamiteをはじめて聴いて、仮死状態だった私に火がついて、その勢いでダンス教室申し込んで、ぜんぜんかまわなかったメイクや髪形にこだわるようになり、自信がみなぎり(なぜだろうw)頭は冴えまくって仕事もバリバリこなせてた、・・・あれはバンタンブースターやったんや!!!

人間ってなんて熱しやすくて冷めやすいんだろう・・・。熱を保つには彼らがあまりにも若く輝かしく、そしてビッグすぎたのだ・・・。Yet To Comeを聴くと泣きたくなるからあんまり聴けない。Dynamiteは特別すぎて、ぜったいに聴けない、なにかいつかのすごく特別な時のためにとっておいてる(いつだろうか)。

瞳孔が開いてアドレナリンどばどば出てた時期は静かに過ぎてゆき、こなさなければならない物量に対してエネルギーが足りなくて、ふと部屋を見渡すと少しずつ齧った書物の残骸が転がっている。

そっか、生きてくにはあのタイプのエネルギーが必要みたいだ、私には。たとえば恋をする、みたいなタイプの。

あと、今すごく孤独なんだよね。やらなきゃならないことに囲まれていても、その先に誰もいないと、とても孤独だ。誰かに頼まれてやらなきゃならないことは、俄然やる気がみなぎる。一人きりの戦いに虚しさを感じている。

そういえば、楽しんでないよな、私。しばらく生きてなかった。バンタンに夢中だったあの頃、生活が、生きてることが楽しくて仕方なかったもんな。赤い実はじけた中学生みたいで笑えるけど、毎日の生活に、一瞬一瞬に、命が宿ったみたいな経験だった。

食べたいものも意識しないからわからない。出されたものを食べている。なにかが食べたいような気がしてコンビニに行くのに、なにも選べないで帰ってくる。

食べたいものを書き出して、それを食べるようにしよう。ちょっとやってみたいなと心動くことがもしあれば(この仮死状態じゃなかなかないかもしれないけど)、忘れないうちにやってみよう。こんなふうに心が死んでいくのは怖い。恋をしなくても、自分を「生かす」方法を研究しなければ、と思う。

今回は、書きながら自分の気持ちを紐解いていった。書くってやっぱり大事だ。明日はパン屋にカレーパンを買いに行く予定だ。

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