哀しいお弁当 “思い出つめときました”

初めまして。羽村美栞と申します。

最近 お弁当を作り始めました。

インスタで見かけるようなキラキラしたお弁当。
憧れます。
一生に一度でいいので食べてみたいなと思います。

しかしながら、財力も気力も及ばずで、わたしには 昭和の匂いのする素っ気ないお弁当しか作れません。
それでも、残さず食べてくれる人がいるのは ありがたいことです。
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お弁当を作っていると、ちっちゃな頃のわたしを思い出します。
あの頃のわたしに届けてあげたいなと思います。
なんせ、お弁当には あまりいい思い出がなかったもので。

でも、魚ドーン！お肉バーン！の茶色いお弁当を見たら、たぶん、あの子はシクシクと泣き出すんでしょうね。

最初のうちは、何かを思い出すたびに 心が波立って、とても食事を楽しむどころではありませんでした。
でも、そのうち、わたしは 溢れ出す記憶が どんなに苦かろうと 残さず全部 食べてやろうと思うようになりました。

甘いの辛いのしょっぱいの。
いい思い出も痛い記憶も、イタい記憶だって、残さずちゃんと詰めましょう。
そして、詰めたら全部 美味しくいただきましょう。
みんなのように素敵なお弁当ではないかもしれないけれど。
だけど、これが わたしなのだから。

現在も過去も 丸ごと全部詰めてみます。
よかったら、おひとつ どうぞ。
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今日のお弁当は……

はい、出ました。
お魚ドーン！のお弁当です。

卵焼き
きんぴらごぼう
焼き鮭
枝豆
桜大根
五穀米
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自己紹介代わりのお弁当。
受け取ってくださって、ありがとうございます。

まめな更新はできないかもしれませんが……
また、がんばって作ります。