羽村美栞|miorihanemura

甘いの辛いのしょっぱいの。いい思い出も痛い記憶もイタい記憶だって残さずちゃんと詰めまし…

羽村美栞|miorihanemura

甘いの辛いのしょっぱいの。いい思い出も痛い記憶もイタい記憶だって残さずちゃんと詰めましょう。そして詰めたら全部美味しくいただきましょう。みんなのように素敵なお弁当ではないかもしれない。だけどこれがわたしなのだから【哀しいお弁当“思い出つめときました”】というエッセイを書いてます。

マガジン

  • 哀しいお弁当 “思い出つめときました”

    甘いの辛いのしょっぱいの。 いい思い出も痛い思い出もイタい記憶だって残さずちゃんと詰めましょう。 そして、詰めたら全部美味しくいただきましょう。 みんなのように素敵なお弁当ではないかもしれない。 だけどこれがわたしなのだから。 現在も過去も丸ごと全部詰めてみます。 まめな更新はできないかもしれませんが、がんばって作ります。 よかったら、おひとつどうぞ。

最近の記事

  • 固定された記事

哀しいお弁当 “思い出つめときました”

初めまして。羽村美栞と申します。 最近 お弁当を作り始めました。 インスタで見かけるようなキラキラしたお弁当。 憧れます。 一生に一度でいいので食べてみたいなと思います。 しかしながら、財力も気力も及ばずで、わたしには 昭和の匂いのする素っ気ないお弁当しか作れません。 それでも、残さず食べてくれる人がいるのは ありがたいことです。 ・ ・ ・ お弁当を作っていると、ちっちゃな頃のわたしを思い出します。 あの頃のわたしに届けてあげたいなと思います。 なんせ、お弁当には あ

    • ライ麦畑のつかまえ役ごっこ

      こんにちは。 いつもお弁当を作ったり食べたりしながら、昔のことについてあれこれと思いを馳せている、羽村美栞です。 ・ ・ ・ 今日は昔のことではなくて、今のことを書いてみたいと思います。 いつものお薬を処方してもらうために病院に行ってきたのですが、何でも、コロナが増えているそうで、待合室はぎゅうぎゅう詰めでした。 ベンチがいっぱいだったので、特に体調が悪いわけでもないわたしは、立って順番を待つことに。 渡された書類を立ったまま書くのはなかなかに骨の折れる作業でしたが、そろ

      • 涙色のラムネ

        こんにちは。 いつもお弁当を作ったり食べたりしながら、昔のことについてあれこれと思いを馳せている、羽村美栞です。 一昨日は、りんご飴とお祭りの話をちょっとだけ書きました。 そういたしましたら、何ともタイミングの良いことに、昨夜はどこからか太鼓の音が聞こえて来まして。 あぁ、どこかで盆踊りをやっているんだなぁなんて、妙にほのぼのした気分になりました。 盆踊りでも、小規模ながら屋台が出ますよね。 屋台といえば、りんご飴、焼きそば、わたあめ、それから…… 今日、お弁当を食べ

        • 教えて、京極先生

          こんにちは。 いつもお弁当を作ったり食べたりしながら、昔のことについてあれこれと思いを馳せている、羽村美栞です。 このままだと、次々と押し寄せてくる記憶やら思い出やらに溺れてしまいそうな気がして、noteに残すことにいたしました。 お弁当と一緒にあの頃を消化(昇華)できたらいいななんて、そんな淡い願いを抱いております。 【哀しいお弁当 “思い出つめときました”】 三回めにして、早くも番外編です。 なぜなら、今日の記憶のお供がお弁当ではないから。 今日のお供は、こちら 林

        • 固定された記事

        哀しいお弁当 “思い出つめときました”

        マガジン

        • 哀しいお弁当 “思い出つめときました”
          5本

        記事

          コーヒー牛乳の憂鬱

          お弁当の時間って何を飲んでましたか? わたしが幼稚園の時は、麦茶とかほうじ茶とか、たぶん、そんな何某かのお茶だった。 先生がやかんを持って回ってきて、一人一人コップについでくれるの。 でも、時々、違うものが出た。 覚えてるのはコーヒー牛乳。 みんな、いつもその日をすごく楽しみにしてたんだよね。 もちろん、わたしも。 そう、あの日までは……。 ・ ・ ・ 「泣くな」 彼はそう言った。 彼のびしょ濡れのスモックからも髪の毛からも、茶色くて甘い匂いのするコーヒー牛乳が、ぴちょ

          コーヒー牛乳の憂鬱