それぞれの親子関係、友人関係
反抗期はありましたか?
私はガッツリありました。
反対に、「我が家はずっと仲いいよ〜」「親に反抗したことなんてないなぁ」
という方もいらっしゃると思います。
どちらにせよ、家族の関係に一度は悩んだことがあるという方が圧倒的に多いのではないでしょうか。
今回ご紹介するのは、辻村深月さんの『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ』。
家族関係に悩んだことのあるあなた、特に女性の方に、ぜひ読んでみてもらいたい作品です。
『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ』のあらすじ
主人公みずほは、家族と確執があって、実家から離れて暮らしています。
幼馴染のチエミの家族は、とても仲良しで、チエミも地元に残って暮らしています。
そんな、家族と仲が良かったチエミが、ある日母親を殺害して失踪します。
事件を起こすなら、私の方だと思っていた
と、みずほはチエミを探しはじめます。
おすすめポイント
作者の辻村深月さんは、女性の心の動きを描写するのがとてもうまいです。
この作品を読んだとき、小さい頃は「ずっと友だちだからね」って約束したのに、いつの間にか会わなくなってしまった幼馴染のことを思い出しました。
あんなに仲が良くて、話もあって、たくさん遊んだのに、大人になって、仕事や家族構成、住んでいる環境が違ってきて、だんだん話が合わなくなっていつのまにか疎遠になってしまいました。
都心で働いている彼女と、地方にいる私。
独身でバリバリ働いている彼女と、子どもが2人いる私。
実家とはいい感じの距離感を保っている彼女と、依存関係にある私の家族。
年を取れば取るほど、家族や友人関係も変わってくるものですね。
1年に1回のLINEくらいかな。
それすらしていない年もあるかもしれません。
創作の世界でよくある言葉でいうと、「あの子と私じゃ住む世界が違うから」ってところでしょうか。
「そういえばあの子、どうしてるかな」
「お正月になると家族と会う機会があるから憂鬱…」
「うちの家族はとても仲がいいけどちょっと窮屈なこともある」
そんな、家族や友人関係に悩んでいる方は、ぜひ読んでみてくださいね。
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