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反抗期が来たら、お赤飯

タイトルは、私の尊敬する保育者が、親達に話してくれたこと。

「怒りという感情を持ってはいけないと常に思っていた。怒りは何の効果もない。でも、子供の頃から怒りの感情はあった。怒りを持っていたけれど、それを家で表すことは絶対に許されなかった……または苦痛と言った方がいいかな。怒りと苦痛はよく一緒に爆発するよね。怒りや暴力は、たいてい同時に放出される。だから、怒りを健全な形で表現できれば面白いと思ったんだ」

James Hetfield
アルバム『St. Anger』リリース時のインタビューより


OSEKIHAN(舞妓はん、みたい)についてMetallicaのJames Hetfieldが言ったわけではなくて。

若かりし頃のJamesは、めちゃめちゃバカっぽく可愛い。
とは言えこの人のバカっぽさは多分に演出的なもので、歌詞や映像を見たりインタビュー記事を読んだりしていると、繊細で、神経質でもあるのだろう。
仲間や居場所を大事にする、暖かい人。
しかし少しでも自分の守って来た秩序が乱されると我慢できない、そんなイメージ。
後から加入した人へのいじめは実際あったみたいだし、ドキュメント映画では、不機嫌さで人を動かそうとする、そんな小さい姿までさらけ出している。
暴露した後の精神状態が心配になる。
長年のファン心理で、周りや家族は結構大変じゃないかと思ったりも。
カウンセラーを雇う為、ひと月に数百万をポンと出せるような人達に、余計なお世話か。

怒りでドアを叩きつける。やっちゃいけないやつ。


数年前
精神疾患を放置する元夫と、
巻き込まれて疲れた私との生活。
強迫性障害の、所謂巻き込みという状況の下
抑圧、不安、緊張の強かった我が子。
とにかく発散させたいと願った。

反抗期を迎えたら、その時はお赤飯を炊いてお祝いして。
順当に成長した証だから、と教えられた。
そのつもりで、覚悟している。
と言うか、娘とは既にバリバリと戦っているが、
これが反抗期なのか、ほんの予兆なのか、甘え足りないのか
よくわからない。

子ども時代の家庭環境は、なかなかに辛いことがあったと聞いている元夫。
しかし反抗期は無く、静かないい子、だったとか。
家族からの抑圧を、自分の作ろうとした家族に向けてしまった。
それは愛情とか親の責務を超えて、モンスターだった。
私はそう思う。
彼以外、彼は救えない。
娘にはそんな重荷は負わせない。

今日も私は体力をつける。

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