にんじんサラダと、伊丹十三
夕飯を作る。
いつもは4人分の食器を、3人分用意する。
母が入院したから。
冷蔵庫には、母の作ったにんじんサラダがあった。
ラペではなく、素朴なサラダ。
酢の量を間違えたのか、これを母が出してくれた時、私は一口で咽せてしまった。
娘も、一口食べて、ごめん、と残した。
私はなんとか食べ終えたのだけど
在庫があったのか。
もう処分しなければ。
ふとよぎったのが、伊丹十三の映画、“タンポポ”。
昔テレビで見て衝撃的だったチャーハンのシーン。
こんな話を思いついて映画にするのって