人の親の心はやみにあらねども子を思ふ道にまどひぬるかな
娘たえこ、今日は友達宅でお泊まり会。
仲良し達と半日、川遊びをしてビショビショになり、帰り掛けてから私は友達の母への用事を思い出した。
もうすぐ引越しをするので、ささやかに植えていた花を株分けする。
忙しいけれど、庭をきれいに心地良くしている人。
日曜日だから家族で出掛けているかも…
寄ってみると友達一家に迎えられて、庭先でお父さんも交えてバスケが始まり、ねえ!たえこ、泊まって行って!!と友達。
たえこは泊まりの支度などなく、しかも着替えのパンツを忘れたので、ノーパ◯の、着の身着のまま。
友達は“私のパンツ貸すからいいよ、パジャマも!”
友達のお父さんが今日は待機勤務で出掛けられないから、遊びに来てくれたら嬉しいと言ってくれた。
今日はたえこが推してる“光る君”を皆で見ようか、とも。
パンツ、パジャマ、歯ブラシは後から私が持って行った。
今夜は仲良しに、たえこ語りをしてるのかな、、、?
こうして迎えてくれる友達宅が何軒かあり、幼馴染達はうちにもやって来る。時にはきょうだいも連れて。
母子家庭育ちの娘が開放感を味わって、
暖かさも、面倒くささも、どの家庭にもあるのを体感できたら、と思う。
もしかしたら、羨ましさも湧いて来るだろう。
私とたえこの間で、一悶着あったばかりの“羨ましさ”。
“持たざる者”の切なさや憧れが、生きていく力になればいいとも思う。
母の身勝手な思いかもしれないけれど。
人の親の心はやみにあらねども子を思ふ道にまどひぬるかな
今日は一人でドラマを見た私。
光る君へ、の話題を分かち合いたくて実家の母にLINEする。
次回予告、ついに“いづれの御時にか”のターンだね!
子育てに迷うまひろの呟きが私にはぐっさり刺さったことは、引っ込める。
LINEでは伝わらないのじゃないかな。
今日、たえちゃんどうしてる?
mioさんは調子いかが?
必ず訊ねる母。
幼馴染はいいね、とも。
母が、なぜ道長はまひろを訪ねたのかと父に訊ねたところ、色々と講釈があったそうで。
母は源氏物語に詳しいと思っていたが、そう興味がなかったのかな。
一方の父は、いつのまにか本も数冊買い込んでいるらしいから可笑しい。
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