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漫才のスタイルは無限大
一昨日、TVerでM-1準々決勝のネタ動画を全部観た記事を書いた。
正直、私がお笑いに興味を持ったのはここ数ヶ月の話である。それまでは、大して興味が無く、M-1も年末になると「あー今年もやっていたのね」程度の熱量だった。
そんな私が、こんなに熱心にお笑いを観るようになったキッカケは、今年3月末日に失業して鬱々としていて、笑う事もあまり出来なかったので、試しにYouTubeで漫才動画を観たのが始まりだった。
お笑い初心者な私は、漫才もツッコミとボケがあるくらいしか知らなかったのだけれど、今回の準々決勝93組を観て、実に様々なスタイルがあって興味深いし、面白いと思った。
今回は、漫才のスタイルについて語ろうと思う。ただ、初心者なので専門用語は良く分からないし、自分が感じたままに書いていくので、「それは違うんじゃない?」と思っても、素人が何か言ってる程度でご容赦下さい。
漫才のスタイル
しゃべくり漫才
演者が何かになりきらず、あくまでも自分のままで、お題についてお互い自分の意見を交換しながら話していく(最近~が流行っているけど、~が気になっているんだけど、~についてどう思う?など)
大抵はボケが非常識で変な事を言って、「それはちゃうだろ!」など、ツッコミが指摘、もしくは否定、責めていきながら、テンポ良く話を進めていく。
コント漫才
演者が何かの役になり切って、双方演技を始める(~をやってみたいんだけど、~の練習をしてみたいんだけど) ツッコミが指摘、否定、責めるはしゃべくりと同じ。
衣装や道具がないだけで、ネタの流れや動きはほぼコント。
歌、リズムネタ漫才
喋りながら、いつの間にかフレーズをテンポ良くリズムに乗せたり、歌ったりする。
ネタの題材
これは、もちろんコンビの数だけ種類があるのだが、大まかに分けてみたい。
時事
その時に流行っている物を喋って弄っていったり、怒りや愚痴で物申す場合もある。旬の時期は大ウケしやすいが、それが過ぎるとウケづらくなる可能性もある(懐かしさからのウケはあるかも)
実体験(主体)
自分が結婚したとか、子供が出来たとか、親戚の家に行ったとか、広げていく。自慢、相談、愚痴、激励、茶化す等、様々なバリエーションを作れる。
実体験(客観)
ボケまたはツッコミが自分主体ではなく、街などで見たり体験したりした変な事を話して、それにツッコミを入れていく。
決意
ボケがお題に対して持論や決意を表明する。それに対して、ツッコミが聞いていきながら、否定したり責めたり茶化したりする。
メジャーあるある
誰でも知っているような事柄のあるあるネタを話していく(各題材に挟み込む場合が多い)
ローカル・マニアックあるある
特定の地域や、特定分野のマニア(オタク)のあるあるネタ。狭い客層しかウケない可能性が高いので、万人に分かるように工夫してネタを作る必要がある。
職業
特定の職業(ショップ店員や刑事など)になってみた事を仮定して、ボケが変な言動や行動を取って、ツッコミが都度ツッコミを入れていく。
場所
お店など行ってみたい場所に行けた時を仮定して役作りをする。出かけた先にいる人(店員など)とお客を演じる。
境遇
もし、彼女が出来たらとか、結婚したらとか自分の願望を仮定して役作りをする。
芝居系
伏線ミステリー
シナリオがしっかり作られていて、オチが伏線を回収する形になっている。シュールやシリアスの中にウケる小ネタを挟む場合が多い。
不思議
現実にはありえない境遇を作り、その中でボケが変な言動や行動をして大暴れする。ツッコミが困惑しながら振り回されていく。
その他
言葉遊びや語呂合わせ、ボケのキャラ性をひたすら弄っていく、合間に一発ギャグを組み込むなど(各題材に入る場合もある)
ツッコミとボケのタイプ
ツッコミやボケにも様々なキャラ性がある。それぞれの型のミックスも多い。
ツッコミのタイプ
どつき型
文字通り、ボケが言った言葉や行動に対し、「バカ」や「アホ」など貶しながら、ボケの身体の一部をどつきながらツッコミを入れていく。
言葉責め型
暴力は振るわないが、ドツキと同じく「バカ」や「アホ」など、激しい言葉でボケを責め立てる。
例えツッコミ型
ボケの言葉や行動に対して、上手い例えでツッコミを入れる。
論破型
ボケの言葉に対して、理論武装してツッコミを入れる。
説明型
ボケの言葉や行動の意味を丁寧に説明しながらツッコミを入れる。
諭し型
ボケの言葉や行動を責めずに優しく諭して行くようにツッコミを入れる。
ノリツッコミ型
ボケの言葉に一旦ノッておきながら、態度を翻してツッコミを入れる。
肯定型
ボケの言葉や行動をおかしいと思いつつ、否定や責めずに受け入れる。
ボケのタイプ
キャラ型
奇妙な見た目やお約束ギャグを連発するなど、唯一無二な強烈なキャラ性がある。
逆ギレ型
正論なツッコミに対して、非常識なボケを繰り返して反論していく。
天然型
自分が変な事を言っているのを自覚せずにまるで正論を言うようにボケる。
煽り型
非常識な事を言っているのを自覚しながら、ツッコミを煽るようにおかしな言動や行動を繰り返す。
最後に
漫才は2分から5分という短い時間で、お客さんを笑わせないとならない。
ネタを飛ばしたらいけないので、記憶力が必要だ。どうやったら多くの人達を笑わせる事が出来るかを想像しながらネタを作らないとならないので、クリエーター的な才能も必要だし、舞台で演じるから演技力も問われる。立派なエンターテイナーだと思う。
近年、芸人の地位が上がって、目指す人が増えてきたので、漫才もどんどん進化していくと思う。これからも様々なスタイルで楽しませて欲しい。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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