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着物1枚帯3本。衿を入れたら無限大?



今日の仕事着。

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この着物は昔、母が
私用に縫ってくれたので、
サイズもぴったりですし
とても着心地が良いのですが、


似合いません😱




私ね、パステルカラーは
ピンクならまだしも
こういった水色は
本当にダメです。



色合いが明るいので
帯を地味にしてみても
全然ダメ。



白衿と合わせると
酷い状態です。



模様がピンクの小花なので
衿をピンクにしてみたところ、
見るも無惨😱


ほんわかしすぎて
頭の中までぼんやりしそう。



そんな訳で
敬遠していたのですが、
今の季節にちょうど良いのよね。
着ないともったいないし...。


それで、
紺なら大抵の日本人に合うので
これを使おう!と思いました。


衿を藍色の鹿子模様にして、
帯も紺にしてみたところ、


あれ!

似合うわ。

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引き締まりました。
全然、印象が違います。



無難どころか
学生や先生方が
大変褒めてくれました。


更に先輩の先生に

「衿元の合わせ方が
 とても素敵ね。
 そういうお洒落は
 洋服では出来ないわ。
 着物ならではよね

と嬉しいおことばまで
頂きました。



そう、
着物のお洒落って
こういうところが好き。



昔は
「着物1枚、帯3本」と
言ったそうです。



着物は1枚だけでも
帯が3本あれば
全く違った印象になるよ、
という意味です。

また、
着物によっては
帯が違うだけで
フォーマルにも、カジュアルにも
なります。



帯を変えるだけで
TPOも
全体のイメージも
変えられるんです。



だけど、
これに衿を幾つか合わせたら
もっと様々な印象の
着こなしが出来ます。

以前、テレビで
大島紬の深い焦げ茶色の
地味目の着物を
若い女の子が上手に
着こなしていました。

その子は伊達衿と帯を
華やかな色のものを使って
全く違和感なく
若い装いをしていました。


伊達衿ってちなみに、
これです。

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https://search.yahoo.co.jp/image/search?p=伊達衿&ei=UTF-8&fr=applep1&aq=-1&oq=#7dff6ff8a6df055705bcaa1c03ffcffa
↑画像はこちらからお借りしました。


伊達衿をつけると
格が上がりますし
華やかに見えます。

地味かな、と思ったら
衿や帯を
明るい色にすれば
意外と合います。
 

派手かな、と思ったら
その反対。


そうやって長く
一枚の着物を愛せたら
宝物になりますね。

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