保育園を作っているのは、職員だけじゃない。
今日は東京は快晴です。
チビは保育園の発表会のリハーサル、
本番は木曜日です。
コロナ禍で園児の3分の2以上が
濃厚接触者認定され、
2週間も登園できなかったので
発表会は中止だろうな、と
思っていたのですが、
延期にしてくれたのは
とても感謝しています。
当日はコロナ禍のため無観客で
親はDVDで後ほど鑑賞します。
小さいころから人前で
何かやるって、
そしてそれを褒めてもらえる、
喜んでもらえるって、
とても大切な経験だと思います。
コロナ禍で発表会を中止にする園や、
そもそも予定にない園も
普通にある中で、
本当に感謝しています。
この園は発表会の他に、
もちろん運動会、遠足、調理実習、
夏祭りは盛大で、
法人が同じ特養の夏祭りでも
ダンスを披露したり
ちょくちょく遊びに行っています。
普段はリトミックと体操の先生が
隔週で来る他、
食事当番などで皆をまとめ、
掃除を自分たちでやり、
股関節と胸筋を鍛える
四つん這い、高這いを
日々取り入れ、
5歳児で竹馬とピアニカも
やっています。
これね、すごいなと
思うでしょう。
外部の先生方が隔週で来る、
これもいいでしょう。
やりすぎではない。
あのね、
このほとんど全てが
私のママ友のHさんが
助言して、取り入れて
もらったことなんです。
この方なしには
この保育園は、ここまでできなかった。
この園は今年で開設3年目。
チビが入園した頃は2年目でした。
こちらの記事でも書きましたが
開設当初はかなり、特に食が酷く
私を含め4人のママが
たった4人で団結して
園長に訴え、役所に訴え、
区議会議員に訴え、
「亀の歩みだ」と言いながら
泣いたり悔しい思いもしながら
それでもそうやって
変わっていったのです。
もちろん、受け入れてくれたのは
園側で、そこが最大の
感謝のしどころなんでしょうが。
この4人のうちでも
リーダー的役割をしているのが
現在5歳(年長)と3歳(年少)の
姉妹のママ、Hさんです。
Hさんのご実家は
保育園を経営されていて、
子どもの食育や、心身の成長に
たいへんに詳しいのです。
正社員で忙しいのに
毎日毎日頑張って
園のために訴え続け、
行動し続けてくれています。
私は育児については
あまり知識が多い方とは言えず、
食について何度か訴えた他は
皆の意見をまとめ(書記役)
区議会議員に訴え、
掃除を子どもにやらせて(コロナ前)
と訴えた程度なのですが、
Hさんは、毎日のように園長を捕まえ
ダメだと思っても何度も訴え、
心折れるような嫌な反応が
たくさんあっても動き続けて、
そうやって
園を改革してくれています。
そんなHさん、
区外に新居を建て
新年度から引っ越しされることに
なりました。
昨日くれたLINEに
こんなことが。
「次女が4月から通う予定の
保育園、発表会がないよ(泣)」
写真を見ると
運動会が2回、
トウモロコシ収穫体験や
さつまいも掘りは素晴らしいけど、
確かに、発表会はないな。
「交渉したいけどグイグイ行けないし」
とのことだったので、
今までHさんが
今の園のために忙しい中
たくさん動いて改革して下さったことが、
どれだけ役に立っているか、
どんなに感謝しているか、を伝え
「希望は伝えてもいいと思うよ!」と
返信しました。
Hさん、
たくさんたくさん園を
改革してくださったけど、
新設1年目で入園しただけに
Hさんの娘ちゃん達には
間に合わなかったことが
多すぎるのです。
「本当は四つん這い、高這いも
長女が年中児の時に
取り入れて欲しかったの」
「縄跳びも年中から
やって欲しかったの」
何でも、改革者の時代には
間に合わないことってありますよね。
Hさん、
他のママたちからすごく
悪くも言われるようです。
「お世話になっている園に
意見するなんて!」
「神経質すぎるよ!」
「またはじまった!」
Hさん、園への感謝や愛情は
人一倍あります。
意見はしても
感謝も保護者の中で一番
伝えていると思います。
嫌な思いをしてなお、
自分の信念を信じて
園を信頼して
動き続けてくれているのです。
自分の子どもの時代には
間に合わないって
分かっているのに。
悔しいなぁ。
Hさんのおかげで
これだけ変わって
子どもたちが恩恵を受けているのに、
感謝もされず
悪く言われるなんて。
一番その恩恵を受けるべき
Hさんの娘ちゃんたちに
間に合わないなんて。
きっとこれからこの園は
Hさんの助言によって始めたことが
軌道に乗って、それが当たり前に
なるでしょう。
これからの子どもたちや親たちは
その恩恵を当たり前だと思って
受け取るでしょう。
だけど、
Hさんの時代には間に合わなくても
娘ちゃん達はママが
いつも頑張って園のために
働きかけているのを見ていたから、
それが、将来
大きな宝物になるといい。
何もしないで当たり前に
受け取る何かもいいけど、
それよりもずっと
素晴らしい経験になるといい。
最後にね、
意見があっても言わない親、
私はこの方々を否定しません。
働いている保護者には特に
優先順位があって、
それは人によって違う。
だから強制はしない。
だけど、ああやって
何も受け取れないのに
頑張り続けてくれているママが
いることに、
少しでも感謝してくれたら
私はとても嬉しいのです。
あなたたちが動けないからって
悪く言う人じゃ、ないよ。