Taylor Swiftはやっぱり良い ―『Midnights』レビュー
わたしは昔からTaylor Swiftという歌手が好きだ。
いや、歌手というよりもTaylorの場合は表現者であり、詩を紡ぐ人と言ったほうがしっくりくるかもしれない。
そう思ったのは、7作目のアルバム『Lover』(2019)や8作目のアルバム『folklore』(2020)が発売された辺りからだった。
それまでは歌詞もさながら、音楽的にもドラマティックで耳に残りやすい楽曲が多かったが、7作目以降からは落ち着いたテンポで音楽というよりも、より"歌詞"を聞かせたいという意図が