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Cafe Carpe diem•••eigaとongaku.11,


海辺の小さな街にある、カフェ•カルペディエムへようこそ•••。




" La meison sous les Arbres "
パリは霧に濡れて


 1 971年制作のこの映画、主演のフェィ・ダナウェイが演じる役は、海外赴任中の研究員の妻で、慣れない外国で、しかも仕事で神経質になっている夫との関係に次第に心が不安定になっていくという役柄にぴったりの、繊細でミステリアスな魅力が印象的な映画でした。
 

 主演のフェィ・ダナウェイのファッションは、お手本になるくらい、timelessで エレガントかつフェミニンなファッション、ファンシーなパーティ用の衣装を勧められるままに選んだりして着ても様になる女優さんでした。


 余談ですが、スティーブ•マックイーンと共演した、” 華麗なる賭け “ でのファッションも、カジュアルなのは、参考にしてましたね。 
 こちらのテーマ音楽は、やはりフランシス•レイで自身で歌も歌ってました。
それから、リメイクされた、” トマス•クラウン•アフェアー “ の同じテーマ曲は、クールにアレンジされて、スティングが歌っていました。 


 音楽は、シャンソン歌手のジルベール•ベコーが歌っている曲と同じ曲ですが、意味は・・・ネタバレになるので。



 映画のトップシーンでは、この曲と女性のスキャットが流れ、セーヌ川の運河にかかる霧の中を、運搬船の老夫婦に幼い息子と乗せてもらった、主人公が、不安で物憂い表情で現れ、やんちゃ盛りの可愛い子とは対照的に、此から起きるストーリーのミステリアスな展開を予感させ、霧の運河のメランコリックな美しさに、ため息が出ました。


 如何して、この映画が、心に残っているか、と言えば、私も一時この主人公の様な不安定な時期があったからです。
どんな人にも、其の思考の真面目さや不器用さのあまり、ストレスがきっかけで、其のような状態になることがあるのでしょうが・・・。


 頭の中では、帰らなくちゃ、とわかっていても、気が付くと、パリの街を彷徨っていて、何処にいるかわからなくなり、更に不安になり、と、ストレスに晒され続けると、頭の中に霧がかかった様にぼぅーとしてしまいわからなくなる主人公のジル。

 
 そして、パリの街と、フェイ•ダナウェイの物憂い演技と、大人の女性のエレガントさがとても良かたのです。


 パリを舞台にした映画は、沢山ありますが、当時は、1ドル360円の時代でしたから、ファッションも👗旅行も✈️今の三倍の価額で、今みたいに、簡単に行けなかった時代なので、皆、映画の景色やファッションに憧れたんでしょうね。


 当時の映画で活躍していた、あ、いいな、と思った女優さんは、男と女のアヌーク•エーメ、シェルブールの雨傘のカトリーヌ•ドヌーブ、夜のモニカ•ベッティ、カトリーヌ•スパークや個人教授のナタリー•ドロン、カトマンズの恋人のジェーン•バーキン、離愁のロミー•シュナイダーなど、沢山いらっしゃいますが、どの出演映画も名作揃いでした。


監督を挙げれば、俳優さんと同じく、いとまがありませんが・・・。



 この監督と映画については、今後マニアックなゾーンに入っていきそうなので・・・乞うご期待、というところで今回のeigaのお話は、これにて終了。



 本日も、Cafe Carpe diem に、お越し頂きまして、感謝いたします。


またのお越しをお待ち申し上げております。


其れでは、また!" a bientout."

                                                       Mio






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