今生きている瞬間を愛すること、それしかない

体感としてはほぼ回復（風邪の話です）！なのに、鼻水だけが止まらない。
うーん、あと一歩だな。
とはいえ、セッションが2つと打ち合わせ1件が入っていたので仕事始めといえば仕事始めでした。

仕事が入っていたから仕事始めっぽかったというよりは、朝子どもたちが学校にゆき、夫が出勤したあとに「おお、じつに二十日ぶりくらいに家でひとりの時間が持てた！」と思いっきり深呼吸したときに、「よっしゃー仕事始めやで」という気持ちになった。
家族と一緒にいるときは「家族っていいな。一緒にいられてうれしい」と思うし、ひとりになれたときは「ひとりっていいな。だれもいないって最高」と思う。

これはある意味、わたしが目指していた生き方ともいえる。
「Aでもいいし、Bでもいい」という生き方。自分の選択がどちらだったとしても、「この道でよかったんだ」と心底思える生き方。

なにかがあっても幸せだし、それがなくても幸せで。
なにかになれたら幸せだし、なれなくても幸せ。

これってなにを目指すかということだと思う。つまり、「願望実現」を目指すのか、「自己実現」を目指すのか。

たぶん「願望実現」を目指した場合はその願望が叶ったときは幸せだと思えるし、叶わなかった場合の自分は不幸で、その不幸に至った過去の選択やプロセスは「間違いだった」とみなすしかない。
けれども「自己実現」というのはまったくちがう。
それはなにかを目指して獲得していくゴールへと向かう道ではなくて、願望をはなからあきらめてしまう失意の道でもなくて、

”今、目の前の瞬間瞬間を本気で愛していく、という決意とともに歩む道”

なんじゃないかな。
人生でやることは今生きている瞬間を愛すること、それしかない。

良いことばっかりの人生というものもないし、悪いことばっかりの人生もきっとない。あの人には良いことばっかり、と見えるひとも（見せてるひとも）いるけれども、ふたを開けてみれば内実はそんなに変わらない。
人生では手に入るものよりも手に入らないもののほうが圧倒的に多いし、行ける場所よりも行けない場所のほうが圧倒的に多いし、体験できることよりも体験できないことのほうが圧倒的に多い。

だから、その数を数えて他のだれかと比較してもしょうがないんだと思う。

それが叶う人生もあるし、叶わない人生もある。
それを持てる人生もあるし、持てない人生もある。

叶う人生、持てる人生のほうが良いに決まってる！と思いたい気持ちもわかる。でも、叶わない人生・持てない人生だって、同じだけ生きるに値する。

どんな人生だって、どんな状況になったって、なったらなったでちゃんとあなたは救われるし、ちゃんといいことがあるものだよ。
目の前の、自分が生きてきた人生をくもりのない目で見られたら、そこには必ず美しいものがあるって思うよ。

ぼく モグラ キツネ 馬

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