0660.雑記 / Billboard Live TOKYO


六本木ミッドタウンにあるBillboard Live TOKYOへ。
かおちゃんに誘われて、Salyu × 小林武史 × 名越由貴夫での『Lily Chou-Chou 〜 another impression』というものに。

「みお、『リリィ・シュシュのすべて(岩井俊二/2001年)』は観てるよね?」とかおちゃんに聞かれたのですが、観てないのだった。「いかにも観てそうなのに!」「わかる。わたしも自分で観てそうだと思って、観た気になってた笑」

ビルボードライブは2回目で、1回目はビルボードライブ横浜に行ったのだった。そこでの体験がとってもすてきで、「そうか、ビルボードでの音楽体験はライブ体験ではなくって、クラブ&レストランカルチャー体験なんだな」と知った。
薄暗い照明、ざわめく観客席、動き回るウェイター&ウェイトレスたち、音楽と歌声と、カチャカチャという密やかなカトラリーの響き。

ビルボードライブ東京は、アンコールでのセットの瞬間に、アーティストたちの向こう側にあった巨大な幕がするすると左右に分かれてゆき、そこからは冬のミッドタウンを美しく彩るイルミネーションの並木道がぱあっとあらわれて、ガーデンテラスに浮かぶアイススケートリンクと、そのライトアップされたリンクの上を笑いさざめきながらくるくると滑る人々たちの景色がなんとも幻想的だった。
トーキョーの美しさってあるよね。夜の美しさ、冬の美しさってある。

ビルボードをここにつくったひとは、こんな夜をひとりでも多くのひとに過ごしてほしいという願いを込めて、この究極の水商売ともいえる商業音楽施設をアメリカから誘致したのだろう。夢のある話だ。



そう思ったら矢も盾もたまらなくなって、Amazonで買ってしまいました。これ。


肝心のライブはどうだったんだよ!という話ですが、なぁんかぁ、小林武史のひとり勝ちでした。もうあれはだめよ、かっこ良すぎる。
あんな、女性の内面世界をこれでもかというほど知り尽くしているかのような世界観で、いつでもたったひとりの歌姫・ディーヴァのために音楽をつくり、彼女の声を静かで激しい青い炎のようなピアノの演奏で支えてさ〜。惚れるなってほうが酷な話ですよね…..という感想で、完全にかおちゃんとも同意しました。

小林武史がかっこよすぎました。小林武史といい、小室哲哉といい、それこそ菊地成孔といい、ディーヴァ的な、ミューズ的な、存在に彼らのクリエイティビティが刺激されて、相乗効果ですばらしい作品が生み出される世界って、わたしがこの世で最も憧れるもののひとつだな。

単に、ボーカルレッスンで課題曲を数ヶ月かけて歌うだけで、なんとはなしにその歌の世界観というものが自分にインストールされ、その歌と自分、歌手や作り手のひとの思想や哲学や感情の部分が作品をとおして自分とまざっていく、という体験の、ほんのさわりの部分を味わうのだけれど。

自分を見出してくれた才能のカタマリのようなひとが、自分のために全身全霊で創り出してくれた音楽を、自分が彼の歌姫となって世界に放っていくという体験って、もうなんというか否が応でも相手を(創り手を)、愛さずにはいられないのではないだろうか。

自分が彼の作品になるということは、自分の奥深くまで、どこまでも彼を受け入れてしまうということだと思うんだよね。
業の深いお仕事だなあ、と、今夜、リアル小林武史さんを観ながらしみじみと思いました。

そしてその業の深さがまた、彼の創造をさらに濃く深くしていくんだろうなあ。Salyuちゃんも思ったよりずっと野性味があって、何曲かは身体と魂ごとぐうっと世界に惹き込まれるような曲もあって、とても楽しかった。


2022年は、実はなんの目標もない状態は相変わらずなのだけれど「音楽とお酒が楽しめる、ビルボードライブやブルーノートのようなところに行こう」ということは決めていた。まだ海外も行けなさそうだし、県外とかも厳しいなら、せめてライブには行きたいな、と。

なんとなくそんなふうに思っていた矢先に、かおちゃんから「Billboard Live TOKYOのチケットあるんだけど」って誘われて、ふたつ返事で了承したはいいものの、子どもたちのごはんどうしよう?って思っていたら、そのすぐあとにハチ(旦那さん)から「月曜日、在宅にしていい?」という連絡がきて(ちなみにハチの在宅勤務は3〜4ヶ月に1回あるかないかなんすよ!)、あっというまにいろいろ整ったのだった。


この「あっというまにいろいろ整う」はそれこそ瞑想の効果かも。本日も朝30分をちゃんとやったので。




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