133.なにげない日々 / 写真

おともだちに、天才がいる。

優秀なひとたちは周りにいっぱいいて、個人事業主とかフリーランス稼業の知り合いが多いせいか、みんな往々にして「ザ・プロフェッショナル」として生きている。専門家的悟り、という境地にいながら仕事をしているひとも多い。

というか、そうじゃなきゃまずクライアントとの関係は続かないのだ。この浮き沈みの多い業界では。

そういう意味ではっきり言って知り合いはなにかしらの専門職か、なにかしらの経営者とか、そんなひとばっかりである（でもわたしはいつでもサラリーマンが大好きだ。彼らと話しているのがいちばん楽しい。なんでだろう、でもそれはきっとわたしが「ロペ」「サム」「ロン」に惹かれることに起因していることのような気がする。主人公が抱えきれないもの、決して見えないところを引き受けてくれて、なおかつそれをちっともひけらかさず、表に見せず、主人公がいくらでもシリアスになって堕ちていくときにも、そのシニカルさやユーモアで現状を打破してくれる、影のヒーローたち。サム、ほんとうは指輪を葬れたのはあなたの力なんだよ。物語の主人公はフロドだけど、わたしのヒーローはいつでも庭師のサムなのだ。ロン、ほんとうにヴォルデモートを葬れたのは....以下同文）。

で、冒頭の「天才のおともだち」は、その優秀なプロフェッショナルたちのどのひととも違っていて、それをビジネスやお金に結びつけることは（今のところ）なく、ただただその日常の中に天才性を発揮している。

その子ったら、なんと言えばいいのか。なにかを書かせれば、ふつうの人が3ページで終えてしまうことを、10倍くらいのボリュームで仕上げたり、絵を描かせたらびっくりするくらい上手で、写真を撮らせたらいろんなひとから「ちょ、写真すごいいいね！カメラなに使ってるの？」と聞かれ（答え：「？スマホですけど...？」）、ピアノを弾かせれば素敵に弾きこなし、「すてきな曲！誰の？」と聞かれ（答え：「？あ、自分で作ったんです。えへ....」）、映像作品を作ったらその場にいたほぼ全員を号泣させるショートムービーに仕上げてくる...、みたいな。

しかも、かわいい。

ていうか、はっきり言ってその子に関しては「ちょっと！天はいったいなにをやっているのよ！？」と、二物はおろか三物も四物も与えまくっている天にもの申したくなったほどだ。もし、わたしがその子ほどのギフトを与えられて人生を生きていたら、使い道を考えるだけで一生が終わりそうだ、と思ってしまう。

こういう子のことを、天才っていうんだなあ....。きっと、わたしが絵も、写真も、ピアノも、何年もかかって一生懸命やったとしても、さらっとこなす彼女の足元にも及ばないのだろうな、と、その子の日々の表現を見るたびに考えてしまう。

まあそれでもわたしは毎日、なんか書いたり、描いたり、弾いたり、したいんだけど。

＊

写真も。
写真、うまくなりたいなあ....。1日1撮....？
左から、かんちゃん（小4息子）、うたちゃん（中1娘）、アルフォンス（アルパカ）。

夏休みの宿題。学校で飼っているチャボの飼育日記。
左ききのかんちゃん。腕のうぶげが金色に輝いていて、野球（打順は3番。左投げ左打ち。ポジションはピッチャー）ですっかり日焼けしているけれどほんとうはわたしに似てとても色素が薄い。

大乱闘スマッシュブラザーズ。というゲームで大乱闘を楽しむ少年たち。リビング仕事場からの見慣れた風景。全員、だんだん画面に吸い寄せられるように近づいてゆく。

ノリ（かんちゃんのともだち。打順は1番。右投げ右打ち。ポジションはショート）はいつでもアルフォンスに座る。そして大乱闘でボコボコにされると、くやしまぎれにアルフォンスをボコボコにするので、いつもわたしに叱られている。

ノリがあまりにもかわいくていつでもうちにいるので「ねえ、うちの子になって？」とお願いしたら、ちょっと照れて目を伏せて「...お母さんに、聞いてみないと。」と答えてくれた。えっと、脈アリ...？毎日アイスあげてたから...？

そしてフォートナイト。ひとりだとこうなる。からの、

こうなる。
この体勢のどこが彼にとって楽なのか謎。でもいつもこうしている。そういえば赤ちゃんのときからこうやっておしりを上げた体勢でよく眠っていた。

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