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476.美しくて、すべてを知っている存在


わたしは現在11歳の息子を育てているんだけれど、彼の将来について考えたり、思いを馳せたり、憂いたり、することがほとんどない。よくよく周りを見てみると成績について心配しているという声もあれば、公立中学の質が気になるから受験を考えているという声もある。なんだかいろんな声がある。

でもわたしはそのほとんどにまったく関心がなくって、唯一関心があるとしたら「女性にモテて愛される男になるといいな」とか「セックスが上手い男に育つと良いな」ってなくらいである。もちろんそんな話を誰かと共有できるはずもない。
そんなの教育方針じゃないだろ〜と一蹴されそうである。

でもわたしは本気だ。うまく言えないしうまく伝わる気もしないけど、本気だ。

モテて、愛されることで彼にとってすばらしい恩恵があるだろう。モテて愛されるには、どこかに”本物の部分”がないといけない。女性はよく見ているし賢いから、口では優しく「すごいね〜」って言ってくれるかもしれないけど、男性の中に”本物の部分”がないと、ほんとうは見向きもしない。

男性作家が描く女性像を観察するのがすごく好きだ。
男性が物語の中で女性を描くとき、そこには彼の”女性観”というものが、見ていて恥ずかしくなるくらい赤裸々に見えてくる。

ハリウッド映画を観ていてつまらないのは、彼らが描く女性が常に脇役であるというつまらなさというより、作り手の人生の中での女性観が成熟していないというところを見せられているからつまらないと感じる。

男性が自分自身の中の女性性と出会っていくにつれて、女性観は変化していく。

自分の中の女性性が未成熟のままだと、女性=母であり、それ以上でもそれ以下でもない。それ以上である存在を女性から見せられると「汚い」と感じるし、それ以下だと「大事にされてない」と感じるだろうと思う。
死ぬまでお母さんをパートナーに投影し続けてジャッジし続ける男性も多いだろう。ていうかほぼ100パーセントかもしれない(特に日本人)。

その次に発達したら、今度は女性=娼婦になる。セクシャリティーの対象で、それ以上でもそれ以下でもない。というふうに、自分の成熟度によって女性観というものは変わっていく。その辺りはユング心理学の話なので、興味があったら読んでみてね!と思いつつ。

その中で、宮崎駿監督の女性観がわたしの中で「このひとは女性の力というものを知っていて、その力について描いているんだな」と思える方なんですけど、『紅の豚』でジーナ役を演じた加藤登紀子さんが、インタビューで監督について話していたのが面白かった。

ジーナを演じるとき、宮崎監督に言われたことは「女性は、美しくてすべてを知っている存在なんです。なので、そういう存在として演じてください」と言われた、というエピソードだった。

それは、母、娼婦を超えた先にある、パートナーを経てさらにその先にある「聖母」としての存在の力を描いていたということだろう。
(ちなみにわたしにこのユング心理学の概念を教えてくれたのは、斉藤つうりさんです。つうりアニキ〜、いつもありがとう.....!)


最初の話に戻るけど、わたしは男の子を育てているので、その成長についてもちろん興味がある。けれど、外側の社会的な適応における興味というものはあまりなくて(どんな学校に行こうがどんな仕事につこうが好きにしてくれと思う)、それよりも彼の「内的成熟度」というものが、どこまでいくのだろうかということにワクワクする。

その内的成熟度というものは、そのままパートナーシップに現れるので、だから「女性にモテて愛される男」「セックスが上手い男」というのはいわば象徴だ。女性を母として扱う男性や、女性のことを娼婦としてしか見ていない男性を、心から愛してくれる女性はあまりいないだろう。どちらかというと傷つけているので、彼を憎むかもしれない。

けれど、ある日彼の中で「そうか、目の前のこのひとは、お母さんでも、エロティックな妄想を満たすだけの偶像でもない。女性である前にひとりの人間で、存在そのものが尊重に値するんだ」という気づきがあれば、彼の世界は大きく変わるだろうと思うし、彼がその瞬間から、女性に接したり触れたりするその”他者への表現”の質感も、ガラリと変わっていくと思う。

そこで初めて、生命や世界の神秘に触れる体験というものを、味わうのだろう。


とここまで書いてきたけど、それってどうするの?どう育てたらそうなるの?という問いに対する明確な答えはないので、なんとなくわたしの胸に温めておくべきテーマなんだろうな、と感じている。


JIM肉体改造、73日目。リングフィットは179日目!

朝:カフェオレ、メロンパン一口(子供の残りもの)
昼:お寿司6カン、トマトとモツァレラチーズのサラダ
15:ポテチ8枚くらい
夜:お刺身盛り合わせ、生ハムとルッコラのサラダ、山芋の千切り、冷奴(炭水化物なし)


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