0718.書けないときにやってみること


「えっ、みおさんにも書けないときがあるんですか!?」

ってたまに言われるんだけど。

あるに決まっとるやろ~!!と飛び蹴りをかましたくなります、この類の質問(うそうそ、悪意はないですよ。読んでくださるひと全員愛してます 笑)。

まあでも人間の差なんてそんなないんですから。だいたいおんなじ。一皮むいたらだいたい臓器とかもおそろい。脳の容量も微差です、微差。だから、もしだれかがどこかで「ううう、書きたい……。駄菓子菓子!書けない!」と悩んでいたとしたら、”ことばを書く世界”の住人たちはみんな同じように悩んでいるということですけんね。


でも「書けない」ってなんだろ?って思ったの、そのとき。
それってほんとうなんだろうか、と。

「なんも書けないよぉ~」は正しくなくて、「書きたいことがないよぉ~」なのか「満足のいく内容にならないよぉ~」なのか「書いたとしてもクソだよぉ~」なのか、どれ?という話。

で、すごい困るのが「いま出たやつ全部 笑」みたいなときがあるのだ。

書きたいこともない。なに書けばいいかわかんない。書いてみてもピンとこなくて満足できない。なんとか書いてみたものの出来栄えがクソ。

というときが。ていうかそんなことばっかでほんと頭抱える。毎日noter、日々綱渡りだから。


で、そういうときにためしにやってみたことがあるのです。それが、


「手紙を書く」


ということ。

もう、noteのことはいったん置いておいて、今日という今日は更新できんかもしれん!といさぎよくnoteの編集画面は閉じてしまって、ふと思い浮かんだひとに手紙を書いてみる、ということをしたのだった。


わたしはふつうに書籍として売ってる小説も好きだけど、アマチュアのひとたちが趣味で書いているものもたまに読む。趣味で書いているという状態なので、きっと彼ら彼女らに印税も原稿料も入ってこない、にもかかわらず、日々精力的にストーリーを描いてくれているひとたちが、この世界にはいっぱいいる。

わたしが思うに、一切の金銭授与がない彼らの喜びのエネルギー資源となるのは純粋に「創作の喜び」と、あとは「見知らぬ、けれどたしかにどこかに存在している読者からの反応(つまり感想)」なのではないかな。


なので、もうどうにもこうにもなーんも書けん!というときは、ひそかに応援しているいちファンとして、その名もなき作家の方たちに、それは熱烈な、熱くて熱くてもしかしたらうざいくらいの、ファンレターを書いてみるのである。

だいたいそれは「はじめまして」から始まり、「今までこのような感想は送ったことはないのですが」と前置きし、「けれど感謝の気持ちをお伝えしたくて」という流れで続いてゆき、


あなたの作品のどこが素晴らしくて、
あなたの作品のどんなところがユニークで、
どんなところが面白くって、すばらしくって、美しくって、
どんなところにどうしようもなく惹かれてしまうのか、

について、「ちょ、こわっ」と思われるくらいのストーカーぶりを発揮しながら切々とつづっていくのである。

わたしね、この方式になったときに「うおお、書けない。なに書いたらいいかわからん。書いてもゴミにしかならん」と感じることってまずないのですよね。

どう考えても(まあ多少はキモいしうざいかもしれないんだけれど)、その文章からはなにか純粋なものを感じることができる。
完全に、とは言わないまでも、限りなく「無私」にちかいもの。

ただただ、好きなものをどんな風に好きだと感じているのか、好きなものがどれだけ好きなのか、それだけのために言葉を尽くしている、その純度みたいなもの。

夢中になって「だから好き」「あなたの文章に出会えてよかった」「読めて幸せ」「これからも書いてくれる限り、だいじに読んでいきます」とか熱くうざく書き連ねて、ふう、とひと息ついたときに改めて思うのだ。


「書けないって、なんだろ?」と。「どの口が書けないとかゆうとるんや?」と。
だって書けてるんだもん。様式や内容はともかく。


その熱烈ファンレターは、実際の話、送ったり送らなかったりする。

送り先をオープンにしていないひとにはもちろん送れないし、わたしが思い浮かぶ宛名の相手はべつにクリエイターに限らないし、もう会わなくなった昔の知人だったり、ほとんど知らない相手だったりもするから。


けれど、いったん自分の中で「自分のこと……自分の考え……自分の日常……自分の仕事……」と、自分・自分・自分を表すという前提でがんじがらめになってしまっている”自我感覚”と、距離を取ってみる。

自分のために言葉を使うことで疲弊して枯渇しているのだったら、そのパワーをほかのだれかのために、好きなひとのために、大事なひとへのプレゼントみたいに贈ってみる。

そうすると、なんだか呼び水のように、また別なところから「書く」の泉が湧き出してくることがあって、おもしろいなあ、不思議だなあ、という経験をしたのでした。


好きなひとの好きなところについてだったら、いくらでも語れる!
みたいなことなんだよね。

それを素直にやればいいだけの話なんだけど、純度が鈍ってくるとそのあたりがよくわかんなくなってきちゃいますよね~、というお話でした。あんにょん!

SEVENTEENが~。来日するよ~。
本気でふるえる。チケット取れるんだろうか。わたしがKPOP沼に落ちたのとコロナがほぼ同時だったので、すっかり「遠くにありて愛でるもの枠」に入っていて、来日してくれるアーティストだなんて思いもしなかったんだもの。
生であの子たちを見たら気を失いかねない……。

公演ではなくてファンミーティング!それでも嬉しい。



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