学習雑誌ふろくの思い出

 子どもの頃、小学館の学習雑誌を読んでいた。「小学○年生」というやつです。
 で、この雑誌についてたふろくなんですけど、メインが、紙を切り抜いて作る工作だったんですね。
 切り込みの入ったカラー厚紙に、ハトメというアルミ製の割れるピンとかビニールのテープとかプラスチックの小片が入った小袋がついている。
 船とか飛行機、自動車とか乗り物が多かった。男の子向けだったのかな。本誌の後ろの方に、作り方が載っていて、それを見ながら作る…って、無理!めっちゃむつかしかった。

 小学生が作ること絶対想定してないよね?と、今さらながら問いたいの。
 私もめんどくさがりだから、たいてい、手もつけずにほったらかしのままだったけど、たまーに、する事なくてヒマだと、あれやってみようかな?なんて思うわけ。
 でも、無理!ほんとに。まあ、厚紙切るとこまではいいとして、組み立てる最初のところでもう、挫折してましたね…
 私が根気がなかったとは思いたくない(笑)
だって、いつか遊びにきた叔母さん(母の妹)が私が途中でギブアップしたそれの続きを作ろうとして、やっぱりギブしたもんね。

 あれって、今思うと、やっぱり大人の事情で作られてたんじゃないかなと。つまり、デザイン系とかああいう組み立て工作好きな方が仕事を受注して生活しておられたような気がして。 
 それはそれで、なんか、色んな人が生きていくスキマがまだあった昭和40年代、っていい所もあった気がするんです。まあ、私が勝手に想像してるだけなんですけどね。
 オイルショックとかあったり、通ってた小学校の先生が教科書燃やしちゃってニュースになったりと、子ども心になんとなく世の中の不安を感じていた頃ではあったんですが、まだまだ経済成長期でしたね。

 そのふろくですけど、唯一私が作りあげた作品がありました。やはり付録に一緒についていたソノシートレコードをかけるプレイヤーです。
 どうしても、聞きたくて、大人に手伝ってもらったかもしれないけど、ほぼ自分でやったと記憶しています。
 紙製のしょぼいプレイヤーから、音が聞こえた時は感動しました!
 あれ、企画した人すごいですねえ、今思うと。
 
 ところで、あの難しかった工作の数々を、チョロいぜ、って作ってた方、やっぱりいらっしゃいますよね。男子とか?
 単に私に向いてなかっただけで、ちゃんと毎回作ってた方、いらしたら話を聞いてみたいかも。
 あと、当時の編集の方、実際に作ってました?と、今さらながら(笑)

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