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映画「The Assistant」とNYCセクハラ防止講座の話

映画を見ることが趣味なので、日々映画ブログなどを巡回して時間をつぶしております。そこでふと思い出した映画とセクハラ防止研修について。

1.映画「アシスタント」(The Assistant)


日本でも公開するのか、とちょっと驚いたので。アメリカ公開時に見たのですが、翌年の「セクハラ防止トレーニング」の教材に使われていたのもあって記憶に残っている映画です。ちょうどFOXのセクハラ事件を映画にしたやつ(Bombshell)もあって「お仕事×セクハラ」に関しては話題に事欠かない時期でした。

この映画のひどいところは加害者(一切映らない)も勿論ですが、「職場そのもの」。組織的に加害に加担している状態。
当時の自分の職場でもセクハラに限らず「人事案件」は多々ありました。人種/使用言語/年齢etc...全てが地雷。ほんとに職場の人間関係って大変だよな。自分は当たり障りのない範囲でしか雑談をしないし、職場外での関わりを極力避けるようにしてた。職場を出てからの退勤路もちょこちょこ変更するなど(気にしすぎ)。

2.逆恨み?事案の思ひ出


部下にあたる人は妙に媚びてくる人もいれば敵対心をあらわにしてくる人もいます。でも一番怖いのは逆恨み。直接のレポートラインにいない部下でもない他の部署の人から「窓際さんが自分の悪口を(日本人マネージャー同士で)言っているはず。だから上司からの私の評価が低い。窓際のせい。」と訴えてます、と面談のフィードバックがあった。
その人のことを会話に出したことも無い。直接話をしたのも数回….。
完全なる被害妄想だと思うけどマジで怖かった。しかもその人、その後も面と向かって会う機会があると普通に人当たりの良い人だった。怖。この人(女性)は他にもちょっとびっくりするような言動をとることが増えてきていた。もしかして精神的なアレかもしれん、年齢的にも認知的なアレの可能性も...と周囲は遠巻きにしていたけど、病気疑いとなるとそれこそ会社はなんも手出しできないし、能力以外のこと=年齢にも絶対に触れてはいけない。いま70代かな。お元気でしょうか。(アメリカには定年はありません。)

3.NY市のセクハラ防止トレーニング


NY市では従業員は一年に一度この研修を受ける必要があり、弊社では日本人も含めみんな受けてます。ちょっと長いけどクイズ形式だし取り上げているケースも様々で、英語の教材としてとても優秀だと思うのでご紹介。映画を教材に引用するなんてさすがニューヨーク市。洒落とる。

見ていただいた方は分かると思うが、事例に挙げられるようなあからさまなケースはあまり頻繁には発生しない(と思う。少なくとも自分の観測範囲では)表面に出ない=訴訟になる前に示談、が多いのかもしれない。闇。

4.セクハラ(の一部)は権力欲! 


セクハラに限って言うと、私が見てきた「事案」のほとんどのケースは「面白いとおもって」まーったく面白くも無いことをやっちゃうというパターンでした。男女や年齢国籍関係なく、なぜかその場を巧みに(?)リードしようとした人の末路。「その場」の役職上トップにいる人がほとんどだった。

つまり自分より上の人の眼があるとそんな行動しないのだ。
一部のセクハラは性欲由来ではなく権力の誇示であるということ。そういう人はなぜか「笑わそうと」「場を和まそうと」「親しみを示そう」として差別行為をとってしまうんだよね。頭悪いよね。黙っとれ。
「悪気はない」ということは自分がアウトな行動をしたことの何の免罪にもならないんで、「怖くて何もしゃべれなくなっちゃうよー」と思う人は天気の話をしてりゃいいんです。
なお、第三者として自分がその「場」に居合わせてしまった場合、光速で正しい行動をとらないと自分も大変なことになります。
特に管理職の場合は責任を取ります。大変です。

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