仕事に心が折れたとき、他の人の仕事に目を向けてみる。

私は宅録ナレーターという仕事をしています。
演じるということに対してお客様からお金をいただくようになって、しばらくの年数が経ちました。
『キャリアは順調です!!』とは、とても言えない道を歩んできましたが、その分メンタルはちょっぴり鍛えられました。鍛えられたと思っています。

しかし、それでもやっぱりめちゃくちゃにバキバキに心が折れてしまうことも……。
そういうとき、何をしてやる気を取り戻しているかをなんとなく書いてみたいと思います。

最近は、他の人のボイスサンプルを聴きまくっている

自分で言っておきながら、ヤバいヤツのにおいを感じますね。
けれど、そうすることで今の問題点や課題が見えてくるような……そんな気がするのです。
というのも、宅録ナレーターのボイスサンプルに使うシナリオは、フリーの原稿を使わせてもらう方が多いかなと思うんですよね。
私もその一人。
とはいえ、完全にフリーで使わせていただける原稿は、そんなに多くありません。
つまり、同じ原稿を読んでいる人に出会う確率は割と高い。

あくまで個人的にですが、自分のことってどうしても甘く見てしまいがちなので、客観視することは難しく思っています。
ですが、他の人が『同じシナリオをどう解釈しているか』を知ることで、視野を広げてくれることに気付いたんです。
私はあまり器用な人間ではないので、積み重ねることが自分を支える芯になってくれるんじゃないかと思っています。
解釈の幅が広ければ広いほど、お客様の理想の形に近づくことができるのでは、とおこがましくも想像している最中です。

宅録ナレーターは一人きりの作業なので、問題点を指摘してくれる人もいない。
でも、問題を問題と気付かないままでいると、あとで痛い思いをすることもあります。経験済みです。
私はメンタルがお豆腐なので、できるだけ痛い思いをしたくない。

だから、他の人に刺激を受けて、できるだけ自分も精度を上げられるように頑張ろうと思っています。
正直なことを言うと、すごく上手なサンプルを聴くとメショメショに落ち込むのですが、逆に、私はこの仕事で生きたいという初心を思い返すこともできています。

「おお、できる…できる気がするぞ…」と、思い上がるとまた痛い思いをするかもしれませんが、それでも前を向こうと思える自分に出会えるのです。
だから他の人のボイスサンプルを聴きまくる行為はどうしてもやめられない。とは言え、自分では大発見の気分なんですが、もしかしたら皆さん同じことをしているのかもしれない……

自分のために少しお金を使う

メショメショになったあとは、ご褒美タイムです。飴とムチです。
高価じゃなくても美味しいものを食べたり、好きな作家の本を買ったり、気になっていた映画を観たり。
元々が楽天的なので、それでかなり心を立て直せる気がしています。

自分を叩いて甘やかして励まして、そうやって明日もまたマイクに向かっていたいなと思います。

すみません、ちょっと宣伝させてください

先日、自己紹介記事を書きました!
お仕事のお問合せや連絡先などは、こちらをご覧いただければ嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?