結果的にひとりごと

私は本を読んだり映画を観て感動しても
すぐに忘れてしまう。
私がフォローさせてもらっている心音さんの投稿で
改めて観返した「思い出のマーニー」。
つい最近心音さんの自己紹介記事を
読ませてもらってたせいか
主人公のアンナを見ながら
心音さんを思い浮かべていた。

k.d.Langというカナダ人の
女性歌手が好きで好きで
初めて英語でファンレターを書いた高校時代。
「こんな感じにしてください」
と切り抜きを美容院に持参した。
無意味に見える校則の厳しい学校で、
「短か過ぎる」と怒られて
確か反省文を書かされたんだった。
何て書いたんだろう??
「女性らしさに欠けた髪型にしてすみません」?
髪が短いというだけで咎められる意味が
さっぱりわからなかった。
私は衣替えの日にちを間違えてひとりだけ
夏服!とか冬服!
で登校してしまうことが何度もあった。
そんな日に限って朝礼があったりするもんだから
ヒヤヒヤするわ、友達に笑われるわ、
ダンス苦手なのに
(化粧の濃い)ダンス部顧問が担任だったがために
体育祭に向けた全学年での練習でも
目につくんだか、呼びやすいんだか、
いちいちマイクで名指しで注意され、
地味に目立ってたわね。
生理中に修学旅行。
あまりの痛みにバスの中で泡吹いてぶっ倒れた。
鼻の通りが悪いせいなのか
発音の悪すぎる英語のおっさん先生に
「治せるらしいよ」と
「蓄膿症」の新聞の切り抜きをプレゼントした。
陸上部の顧問の言葉に
どうしても同意できずに退部届。
文句ブーブー、大嫌いな学校だった
わ・り・に?あとから振り返ると
楽しかった思い出もたくさんある。

中一の頃は頭のおかしい担任に
まともな私はまともに反論して
放課後によく呼び出しを食らった。

成績が悪いのはコンプレックスだったし、
大人しくて恥ずかしがりの
タエ子みたいな素朴な女子だったのに、
自信なんて全くと言っていいほど
なかったはずなのに、
よく反発してたよな、と思い出すの。
自分では訳がちゃんとあっての反抗で、
相手がせんせーだろうがなんだろうが
素直に「おかしいことはおかしい」と
言っちゃってた、という
もしかしたら
「扱いにくい生徒」だったのかもしれないな。

「おもひでぽろぽろ」を
ちゃんと観たのは去年だった。
主題歌をどうしても弾いてみたくなって
何度も繰り返し聴いては音を拾って
毎日練習していたら
私だけじゃなくって家族全員それぞれが
その曲を気に入っていたことがわかった。
音楽をあまり好まない次男までも。

今の自分がしていることや感じていることは
あの頃の自分、あの時の自分と
変わっているようで変わっていなかったりする。
きっとそうやって
母や祖母も生きてきたのかな、
なんて思ったりして。

私はスピリチュアルに
興味なんて全然なかった。
目に見えないものを一切信じていないと
いうわけではないけれど、
いや、むしろ根拠なんてなくて
特別になにか体験したことがあるわけでも
なんでもないのだけれど、
なにかしらの繋がりは
感じていた、なんとなく。

それが2020年のコロナ禍から
がらりとものごとの見方が
変化したように感じている。
占星術やカードにも興味が湧いて
占いって胡散臭いようにも聞こえるけど
本当は奥深くて、すこしでも知れば
生きる道しるべになるんだと思うようになった。

ミッドライフクライシスってやつなのかな。
「中年の危機」というと怖いけど。
母が今の私の年頃だった時、
子供の自分は当然母の悩みなど知らず、
あの頃母はこんなに若かったのか、
と思ってみたり、
あれほどの悲しみを一体どうやって
乗り越えたんだろう
と思ってみたり、
ずっと自分のことばっかりだったから
老いた母にやさしくしてあげたいな
と遠くから思ってみたりして。

自分の過去なんて
意外と簡単に思い出せる。
なのに母の過去は遠い「むかし」
に感じていた。
「ぼっとん便所」の時代?みたいな。
息子達もそんな風に感じてるのかな?
「黒電話ってなんですか?」
「どーやって待ち合わせしてたの?」
みたいなね。
私にしたら、自分の子供時代は良い時代だった
ような気がするけれど、どうなのかしらね。

現代の感覚とは多少違うとはいえ
タエ子がたった27歳だっていうのに
ほうれい線がくっきりで
おばあちゃんみたいで気の毒だったのと、
今井美樹のベチャっとした声が
どうしても違和感があって始終気になったものの、
「おもひでぽろぽろ」も
「思い出のマーニー」も
好きな映画になった。

こうやって昔のおもいでが
思い起こされてばかりなのも
ミッドライフクライシスならではなのかも。

私の「勝手な思い」でしかないんだけれど、
ところどころで心音さんが浮かんで来るので
ラブレターを書こうと思ってたのに
迷走してしまった。

私の拙いnoteを読みに来て下さるあなた
にありがとうを伝えたい。
私は気まぐれで定期的に書くこともしない。
そのおひとりおひとりから
多大な影響を受けている。

あなたの言葉から
私の行動は少なからず変化している。
私も空に目を向けてみよう、とか
洗剤を自然のものに変えてみよう、とか
今日はこんなものを作ってみよう、とか
ん?これってどういう意味?調べてみよう、とか
自分を大切にしてみるか、とかね。

コメントにうれしくなって
返事したらまたお返事もらって
ごきげんになってまた返事、
と止まらなくなるので
ひと呼吸したら
そのまま時間が経ちすぎちゃったとか。

以上、ミッドライフクライシス真っ只中、
風の時代のひとりごとになってしまいました。
お読みいただきありがとうございました。


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