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春の独り言

出会いと別れ、そして駆け出しの春。
新しい環境に習慣…新鮮さに囲まれながらバタバタとしていたもので、前回の記事からあっという間に1ヶ月。朝が苦手な私も、息子の入園をきっかけにすっきり起きられるようになった。午前中の限られた時間を創作にあてるスケジュールも少しづつ定まってきそうな気がしていて、心身ともにわくわくしている。早起きは三文の徳と言う諺があるのも頷ける。

朝起きて夫と息子の弁当を詰めて、朝ごはんを用意して…そんな立場に自分がなるビジョンなんて微塵も見えなかったが、人生何があるか本当にわからないものだ。母が毎日のルーティンを文句も言わず当たり前のように、欠かさずに継続していたことの凄さを実感しつつ、今日も生きている。毎日死にゆく人がいる中で、私はのうのうと生きているのだ。今、この幸せを噛み締めなければ。

たまたま自分が好きで比較的継続できるものが音楽だったというだけで、やりたいことは他にも沢山あったりする。昔から真っ直ぐ歩いて帰るのが退屈で、よく寄り道したりいつもと違う道から帰ったりしていた。時々、迷子にもなった。時間の無駄だと散々言われたけれど、それが楽しかった。今でもそういうことを楽しんでいるほど、私は子供である。ある程度の経験を積んだ大人の都合のいい思考を、極力習慣化させたくない私の、小さな抵抗。


今日は憂鬱な雨も晴れていいお天気だったので創作を一時休憩し、額を買いに厚木の方へ車を走らせた。先日、世田谷のグループ展にいった際に買ったハンカチを飾るために。そのお店は以前も夫の表彰状を飾るために訪れたことがあり、所狭しと置かれた額の中でひっそりと営んでいる、気さくなご主人がいる。
仕上がりはどういうものを希望しているのか、どんな色味にしたいのか、サイズはぴったりがいいのか等、一つ一つ丁寧に尋ねてくれる。今回は額と中身の縁取りだけ決めて、余白のカラーはご主人に任せることにした。完成が楽しみだ。

今まで音楽でいただいた収入は、主に生活費の一部として循環する部分で活用させていただいている。お金は回りもの、貯めていてばかりでは腐ってしまう。そして、たまに私の好きな芸術の関心ごとにも。応援や続けて欲しいというささやかな気持ちはCDや音源、グッズを買ったりすること(可能であれば差し入れを渡したり…)。やっぱり手元に置きたい、飾りたいというアナログ思考が私は心地いいと感じる。

かなりゆっくりなペースではあるけれど、周りの頑張っている人たちに元気をもらいながら、気持ち新たに臨めそうです。
お読みいただきありがとうございました。


tohma


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