見出し画像

初心に返って

気持ちが落ち着かない日々が続いていたので、インスピレーションを受けるべく、久しぶりに工藝店へ足を運んだ。神奈川に住み始めて3年、旅行先は家族の行きたいところを優先していたり、家の中にある皿の数を見てまだ買わなくていいかと後回しにしていたこともあり、率先して工藝店に出向くことがなかった(まあそこに関してはコロナのせいも少なからずあるか…)。そんなこんなで、まずはGoogleで検索。雰囲気の良さそうなところがあったので、ナビを設定し鎌倉の方まで車を走らせた。

落ち着く店内と眩しすぎないライト、個性溢れる作品たち…何とも幸せなひとときを過ごすことが出来た。写真は、島根で作陶されている森山雅夫さんという陶芸界では名高い方の作品。それもそのはず、一目見た瞬間に作品に引き込まれてしまった私は思わず手を伸ばし、店主に誰の作品なのか聞いていた。年齢は80を超える大ベテランで、そのどっしりと構えた出立ち、柔らかで自然との調和を重んじる色合いには、溜め息が出るほど。

その工藝店では作品の取り扱いのみだったので作業場はなかったが、あたたかくゆっくりとした口調で丁寧に対応してくれる店主にとても癒された。連れて行った息子に折り紙で飛行機を作ってくれたり、お孫さんの話をしてくれたり。静かで人の少ない場所であるほど、そのあたたかみを感じざるを得ない。
購入したものを包んでもらう時には、待っている間にどうぞとお茶まで出してもらい…ああ、このゆったりとした空間、少しひんやりした工藝品と人のあたたかさのギャップがたまらなく心地いい。やっぱり私のルーツはこういう場所にある。煮詰まったらまたここに来よう。


フォルダーという名の作曲小屋にも、1年ともなるとそれなりに曲が増えたなぁと。どれも私のお気に入りの曲たちで、タイトルを見れば頭の中で音が鳴る程度には把握しているぐらいに愛着のある作品ばかり。とは言え、初期の頃は音のバランスがあれだし、何かこの音だけやたら浮いてるな〜とかもあったり。それでも依頼を受けながらここまで来れたことは、関わってくれた方や支えてくださった方のお陰であり、手を抜かずに全力でやってきてよかったと心底思えるような環境になっていることにも感謝しております。上手く行き過ぎて逆に怖いぐらいですが、これからも期待に応えられるよう精進します。

さて、今年は年始に言った通り、丁寧に調理する期間に追随すべく創作ペースはゆっくりですが、地道にやっていこうと思います。曲がもう少し増えてきたらBandcampとBOOTHにアルバムも展開できたらなぁ…(音源だけの販売にはなりますが…)。
BIG UP!については新曲をコンスタントに出さないとあまり意味がないようにも思うのですが、まだどういう楽曲展開をしていくかの指標が定まっていないところもあるので、ひとまずは発信源を増やす役割として活用していく予定です。
えー…あとは…マガジン。不定期ではありますがのんびり思い付いた時に更新していきますので、興味のある方はフォローしていただけると通知がいくかと思いますので、引き続きよろしくお願いします。
依頼をいただけている内はそちらを優先しつつ、自身の楽曲制作にも取り組むという流れは変わらず。そして、感謝の気持ちを忘れないこと。

曲を聴いてインスピレーションを受けたと言っていただく機会が増えたことは、この1年の成果だと思いたい反面、もっと先にあるものを音で体現したいという欲は止まることを知らず…まあ具現化においては一生の課題になりそうなので、ゆっくりやっていきます。一日二日で変わるもんでもないので。

そういえば私は性別など大っぴらにしていませんが、普段何してる人なのか明かした方が親近感とか湧くものでしょうか。文体とか反応で何となくわかってる人とかいそうなものですが、私的には頑固な酒飲みジジイと思われていた方が都合がいいんですけどね…(笑)


tohma



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?