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がん告知ってこういうもの?

43歳、未婚、子無し。

世の中がコロナだオリンピックだと騒がしい2021年7月25日、乳がんの告知を受けた。
自分のための備忘録。


■人間ドックで引っかかる

人間ドックは毎年1月に必ず受診。引っかかった項目があれば、速やかに追加で検査。どんなに仕事が忙しくても、35歳以降おこたっていない。

たまたまいつも行っているクリニックの予約がとれず、一見のクリニックで検査することになった、今年の1月。

いつもながら色々引っ掛かりまくった中に(←いずれも追加検査で解決済み)、「左乳房内リンパ節の疑い/要精密検査(6ヶ月後)」とあった。

乳房内の腫瘤疑いでの再検査も一度受けたことがあったので、特に慌てることなく、半年待って、7月19日、以前に一度行ったことのある乳腺科を受診。

マンモグラフィーには何も写らなかったものの、エコーが怪しいということでMRIで詳しく調べることに。

ドクターは「まあ大丈夫だと思うけど、念のためね」と言ってたけど、第六感というのか、このときは既に、何かありそうな予感がしていた。


■さらっとした、がん告知

別の専門機関でMRIを受けたのが、7月21日(展開早い)。もとの乳腺科でMRIの結果を聞かされたのが、7月25日(早すぎません?)。

3cmくらいの大きさの乳がんでほぼ確定。

ドク「人間ドックでがんって言われたんだっけ?」

私「や、乳房内リンパ節って書いてあって、、、え、がんだったんですか?」

ドク「うん」

あんまりサラッと言われたので「え、今のがん告知だったの??もう一回言って??」ってくらい。


そして3cmという大きさよ。

「これ、去年のドックで見落とされてたんじゃないかなあ。少なくとも1年前にはあったと思うよ」

「触って気付かなかった?」
ドクターに促されて、おそるおそる触ってみたら、乳首の下あたりに、たしかにしこりを感じた。


■誰に話す?

からの、さっそく7月30日には手術を受けることに。
ここまで怒涛の展開すぎて絶望する暇無し。

全身麻酔。ヒィッ!


帰宅して。電気のついてないリビングルーム(去年買った!我が城!)で一息。

43歳、独身、乳がん。さあ、これ誰に報告しようか?


後に触れるかもしれないが、母親とは関係性が良くないので、選択肢に無い。

父は外科医なので、本来相談するなら第一オプションだけど、父に言うと母に言って、母がみんなに言ってみんなが私に言う(Taylor Swift風)のが分かり切ってるので、こちらも選択肢から除外。

で、ひとつ年上の兄にLINE。兄もドクター(科が違う)。いつもながら5秒で既読。

乳がん告知されたことと、急展開で今週手術するということ。全身麻酔になるということを報告。

兄、とても冷静。まあ詳しいことは手術して病理検査してみないと誰にも分からないことだから、検索したり憶測するのヤメナー。ってことだった。

からの、彼氏に電話。いつも地蔵みたいに塩対応なのに、ちゃんと出てくれた。神様、いるならありがとう。

兄に伝えたのと同様のことを伝え、金曜が日帰り手術で、週末ひとりで自宅で過ごさないといけないので、手伝いにきてほしいと依頼。

話しながら、「んー」しか言わない地蔵を相手に、少しだけ泣く(そういえば、それまで泣いてなかった)。


■検索大会

兄からは検索ヤメナーって言われたけど、やめられるわけもなく、夜更けまで続く大検索大会。

乳がん、特に若い世代の乳がんって、完全に遺伝であるというイメージしかなかったけど、出産の高齢化や生活様式の変化で、30~40代でもとても増えているということ。

非浸潤がんか浸潤がんかでその後の治療プランや予後が変わってくること(←この時はまだ、サブタイプについてはリサーチする発想が無かった)。

「一つの目安として、2cmは超えないうちに発見したいところですねっ!」

みたいな記事もたくさん見つけて、やっぱり自分の3cmはかなり大きくなってしまってからの発見だったことを知る。


5年生存率、転移、再発、次々飛び込んでくるパワーワードの応酬に目が潰れそうで、それでもGoogleに検索ワードを入力する指はとまらなくて腱鞘炎直前だったので、スーパーで買ってきたハイボールを少しだけ飲んでフテ寝。


乳がんでも、寝て起きたら明日が来るのだった。


#乳がん  #40代
#自己紹介

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