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わからない#2

こんにちは、ちょこみんとです。前回の記事はこちらから見れます!

「」…私
()…私の心の中
『』…言語の先生

休憩が終わり、言語の先生はある異変に気付きました。『ちょこみんとちゃん、マスクがびちゃびちゃだね。』

正直、自分では全然気づいていませんでした。

「いつも来てくれる方にもこの間言われました。」
『いつも来るのは生活の先生だね。口の中見ると右側の舌に口内炎できてるよ!痛みある?』
「ほっぺは分かるんですけど今言われた場所は初めて知りました😧」

左のほっぺをこの間噛んでかなり痛めてました。
どう考えても舌を噛む方が痛いはずなのに全く気付かず言われてからも実感が湧かない状況でした。

『左右同時に顔触るね〜』

これを言われて私は言語の先生を近くで見ても感覚がわからず、意味が分からない感覚に入ってました。

「いつ触るんですか?というより、髪の毛触ってますよね?」 

焦って言いましたが、鼻や目の近く触られて、ほっぺも左触れてるから右も触られたという事は予想はつきました。でも、触れてる感じはない…

この感覚は初めてでどうしようもないからこそ私なりのヘルプを表し分かってほしかったのかなと思います。

『本当にごめんね!初めてなのに結構ハードだよね。今日から、ご飯は食べないけどご飯の時間にストローとか氷舐めたりして少しでも早く食事食べれるように進めてくね』

何かが伝わって前に進めそうな気もする反面、自分の知らない自分になってるのが嫌で恐怖感を感じていたのかと思います。

笑顔で頷きつつため息を吐く私を見て、

『無理しなくていいよ。勿論、あとでご飯の時間に少し行くのでリハビリも今回はここでやめましょう。』

(やっぱり私の担当してくれるリハビリの人は皆んな良い人だ。少しくらい性格悪くていいのに)

こんな事を頭では思ってたと思います。

「ご飯食べないのにご飯の時間に来るってことは言語だけ1日3回もあるんですか?ストロー?と氷ってなんですか?そもそも私ってリハビリして良くなるんですか?もう無理じゃないですか?」

気付いたらこんな事を吐き出し、涙流しながら
「なにもしたくない、」と大きな声が出てました。

こんな状態でも何も言わずに私が落ち着くまで言語の先生は震えてる背中をそっとさすってくれました。

『またあとで様子見に行くね、寝てても良いですよ〜』

落ち着いてる言語の先生を見て私もリハが終わる頃には自然と元に戻っていました。

「お昼待ってますね。」
『うん、わかった。ゆっくりやっていこう〜』

(もう怖いから寝たい、何なのかよく分からない、夢であってほしい。)

平然を装いリハを終わらせても、頭の中は自分でこうして言い聞かせていくしかありませんでした。

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