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渦中にいる私たちの日常は、それでも淡々と過ぎてゆく

自粛生活をしている間に季節は巡り、今日は春を飛び越えて初夏の陽気。

桜の次に楽しみにしている新緑も、家の窓から見える木々を眺めるだけ。
今年の2月にセールで買った春物のコートも、結局一度も着る機会がないまま季節は前に進んでしまった。

食料の買い出しのほかは外出することもなくなり、リモートワークにもすっかり慣れ、家で出来ることを楽しみ、自粛生活もすっかり日常と化した。

一方で、ほとんど外出もしないのに、なぜか熱が出たり諸々具合が悪くなり「もしかして…」と心配になったりもしている。
最近仕事が忙しいのでストレスのせいだと気にしないでいたが、家にある薬を飲んでも改善せず。そしてついに薬も底をつき不安も募り、先日はじめてオンライン診断を試してみた。

病院の事務の方々やお医者様は忙しいにも関わらず、丁寧に対応してくださりすごく救われた気分になった。
自分の体調を専門家に聞いてもらえる安心感のすごさ! また、欲しい薬もすぐに処方してくれて「ああ、こうやって誰かに助けられて生きているんだな…」と感謝の気持ちでいっぱいになった。

そして、最近は兄とも話す機会が増えた。
もともと仲は悪くないけど、日頃はあっさりした関係の私たち。
私が体調不調をこぼしたせいで、心配して毎日電話がかかってくるようになった。こういうのも、日頃疎遠なだけに嬉しいもの。

今日は久々に気分が良いので日光浴を兼ねてベランダでnoteを書いている。
風にそよぐ木々の気配を感じる中、近頃頻繁に耳にする救急車のサイレン音が聞こえてくる。
平和と不穏が入り混じるこの状況が何か遠いところで起きている出来事のように感じる。

でもこれは現実。要するに、今、私は渦中に生きているということなのだ。

それでも日々は過ぎてゆく。規則的に。淡々と。
ならば、私にできること、私にしかできないこと、私がしたいこと、そんなことを丁寧に考えつつ、粛々とやっていきたいと思う。

写真:雨上がり

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