パトカーでVIP待遇♪
昨日の金曜日の事、午前と午後の通訳力養成講座を終えて、天気もいいので主人と歩いて2キロ先のイオンを目指してお散歩。
すると小道にいた女性が困って声をかけてきたのです。その近くには小柄なおじいちゃん。このおじいちゃんはどうやら迷子で、しかもめちゃくちゃ重いたくさんの荷物を持っていました。
一応、耳は遠いけれど、自分の住所が書かれているハガキを持っていて、「ここに行きたい」という。
しかしここからはだいぶ遠いので、タクシー拾おうかと奔走するが、タクシーも来ない。近くに交番があるので、おじいちゃんと私たちでゆっくり交番へ。
しか~~~し!
が~~~ん!
交番は誰もいない!
しばらくすると、駐禁とられそうなバイクのお兄ちゃんもやってきて、誰もいない交番は、私たちによって占拠されました。
とにかくおじいちゃんを交番の椅子に座って休んでもらい、駐禁のお兄さんが警察に電話して、10分後にお巡りさんが二人やってきました!!
おじいちゃんは勝手に歩き回るし、椅子の上に乗って地図をみようとするし、耳は遠いし、言っている事の半分しかわからないし…
でもお巡りさんは、おじいちゃんの生年月日が必要で、私がおじいちゃんに「昭和10年?昭和9年?昭和8年?」と聞きながら、筆談を試みたら…
急に「おれの誕生日か?」と反応してくれたのです♪
そこからはすらすらと誕生日を言ってくれたのですが…
よく考えるとおじいちゃん…えっ!もうすぐ90歳やん…
ものすっごい重くてたくさんの荷物をずっと持ちながら歩いてきたの!?
ものすごい小柄なおじいちゃんでしたが、身体はしんどかったはず。
そして警察での調べも進み…
お巡りさんも気さくで明るい!
おじいちゃん3回ほど迷子で保護されたらしい…
おじいちゃんの昔の武勇伝も聞きながら、かれこれ2時間半…
調書を書くのを手伝いつつ、外は暗くなり…
駐禁お兄さんも、一足先に帰宅。王将で1万円分の餃子たくさん買って帰るところでしたのに、大変でしたね…「餃子、冷えたやん~」と笑っておっしゃっておりました。
おじいちゃんは結局パトカーで送ってもらえることになりました。迎えにきたパトカーがめちゃくちゃカッコよくて、しかも最終的には、警官全部で5人。
あれ?…おじいちゃんVIP待遇やん!
最後は、ばいばいと手を振って別れました。今回の身元引受人も決まり良かったです。
耳の遠い方には筆談が有効的であることがわかりました。
おじいちゃんとは3時間くらいの時間でしたが、香港や台湾にも行ったことがあると武勇伝の中にもでてきました。なかなか意思疎通ができなかったけれど、しわしわの手と細い身体で90年間の歴史を感じました。
地域の助け合いって本当に大切だなと思いました。
昨日はこの件で、めちゃくちゃ疲れていたらしく、帰宅後ダウン…心は晴れやかでした~(^^♪
迷子のおじいちゃんとおまわりさんとの3時間。普段とは違う体験でした。
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