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あの頃の私はどこへ

学生の時は、自分がいつ、どんな理由で入院したかなどを細かく覚えていた。誰かの参考になればと思い、SNSで自ら発信したりもしていた。

学生じゃなくなってからは、そんなのいちいち覚えていられなくて、ただただ耐えてやり過ごしているうちに、いつの間にか「今」に流れ着いていた、ということが多くなった。

持病関連の自身のSNSアカウントでも、自ら積極的に発信することは減り、一方的に自分の不調や愚痴を吐き出すだけになりつつある。誰かの役に立ちそうなことは、何も。
むしろ、教えてもらったり、自分の話を聞いてもらってばかりだ。

学生時代、あれだけ身を削って、周りにも心配や迷惑をかけても、それでも頑張り続けていた自分はどこに行ったのかな。
自分の体験を活かして、「誰かの役にたちたい」「同じ苦しさを抱えている人に寄り添いたい」と思っていた自分はどこに行ったのかな。

今だって、完全にその気持ちが消えたわけではない。私は頑張ってきたと思う。でも、最近は自分のことばかり考えているようになったな、と実感する。

あの頃の私が今の私を見たら、何と言うだろう。

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