「企業の病」が会社の問題である理由
みなさん、こんにちは。
みのる@パニーニコンサルティングです。
僕はこれまでいちコンサルタントとして、企業の問題解決のお手伝いをしてきました。ただ、現在の自分の活動テーマにしている「企業の病」についてはずっと手をつけられずにいました。下手にこれを問題提起すると「個人攻撃をしている」と誤解されてしまうからです。
ただ、僕は「企業の病」は個人の問題ではなく、あくまで会社の問題であると考えています。今回は、その理由を説明したいと思います。
なぜ「企業の病」の話は個人批判に見えるのか
「企業の病」は「ナンセンスな仕事観が害を与えている状態」のことです。(詳しくはこちらの記事をご覧ください。)
そして、そのような仕事観を持っているのは人です。だから、丁寧に説明しないと「○○さんは有害な人物だ」と個人を批判しているようにみられてしまうんです。
これは見方を変えれば、多くの人が「ナンセンスな仕事観が害を与えている状態」は個人に原因があると思っているということです。だから、余計に「田中は個人を批判しているな」と早合点されやすいのです。
世の中、センスのある人ばかりではない
確かに「企業の病」は一見、ナンセンスな仕事観を持った人がいることが原因のように見えます。ですが、ただそのような人がいるというだけでは周りに害を与える事態にまでは発展しません。むしろ、会社の免疫がちゃんと機能していれば、仕事をする上で相応しくない仕事観は淘汰されます。(これも詳しくはこちらの記事を。)
ナンセンスな仕事感が害を与えているとすれば、それは会社の免疫が機能していないからです。だから、問題視すべきは個人ではなく会社の体質なんです。
だいたい、世の中、そんなセンスのある人ばかりじゃないですよね? 働いていく中で、仕事観が磨かれることはあっても、最初からあるべき仕事観を身に着けている人ってそんないないはずです。僕ももっぱらセンスというものには自信がありません(笑) だから、個人の仕事観を問題視してもキリがないのです。
病気の原因は環境にある
そもそも皆さん「ナンセンスだなぁ」と感じる人に影響を受けますか? まず受けないですよね。でも仕事だと、そういう人にも合わせなければならない、という状況になることがあります。なぜでしょうか?
それは会社がナンセンスな仕事観を助長するような環境を作ってしまっているからです。その典型的な例が、管理職になるとやりたい放題できてしまう環境です。
このような職場では管理職がどんなおかしなことを言ったとしても聞かなければならない空気感ができてしまっています。誰も咎める人がおらず、会社の免疫が機能しなくなっているのです。だから、周りは管理職の仕事観に合わせて働くしかなくなり、会社は病気になるというわけです。
このように、会社が病気になる背景には、必ず会社が作り出してしまった不健全な環境があるはずなのです。だから、僕は「企業の病」は会社の問題として捉えるべきだと考えているんです。
おわりに
会社が作り出す不健全な環境は、管理職がやりたい放題できてしまうケースだけではありません。部下の自分勝手な行動がまかり通ってしまっているようなケースもあります。会社の免疫が機能しなくなるパターンも様々なんです。
だから僕は、「企業の病」の症状とともに、免疫不全に陥る事例も洗い出していく必要があると考えています。そういった事例を発信することも、このnoteのコンセプトのひとつと位置づけています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。この活動がどうなるか、たま〜に気にしていただけると励みになります。
さて、今日はどこにパニーニを探しに行こうかな。
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