田中 穰(たなか みのる)

株式会社パニーニコンサルティング代表。「事業をリデザインする」経営・組織コンサルティン…

田中 穰(たなか みのる)

株式会社パニーニコンサルティング代表。「事業をリデザインする」経営・組織コンサルティング事業を展開。noteは「会社と社員のWin-Winを考える」をテーマに運営中。Instagram→https://www.instagram.com/minoru.suarez.tanaka

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「企業の病」とは何か?

みなさん、こんにちは。 みのる@パニーニコンサルティングです。 今回は僕の活動のメインテーマである「企業の病」ってそもそも何なの?という話をします。とっても、その名の通り会社がかかる病気のことなので深い意味はありません。 ただ、会社が病気になるって何となくはイメージできると思いますが、具体的にどういうことか聞かれても答えにくいですよね。なので、僕なりにそのメカニズムを考えてみました。 会社に害を与えるウイルスも存在する世の中には人に害を与えるウイルスがいくつも存在します

    • 上司は偉い病

      皆さんの周りには、管理職を王様か何かと勘違いしている人はいませんか? そういう人は、管理職になった途端、自分は偉くなったと勘違いして尊大な振る舞いをしがちです。今の時代では、当然、許されないことですが、未だそのような振る舞いがまかり通ってしまっている会社はゼロではありません。僕はこれを「上司は偉い病」と呼んでいます。 「上司は偉い病」の症状■管理職になった途端、偉そうにする 「管理職になれば好き勝手できる」という誤った憧れを抱いている傾向があります。そういう人は管理職にな

      • パフォーマンスが低いのは本人の問題とは限らない

        みなさん、こんにちは。 みのる@パニーニコンサルティングです。 もしあなたが経営者だったとして、「会社のパフォーマンスが低い」と感じたらどうするでしょうか? ほとんどの会社は、モチベーションアップや業務効率化に取り組むでしょう。社員にセミナーを受講させることもあれば、コンサルタントに入ってもらうこともあるかもしれません。いずれにせよ、社員に何らかのトレーニングを課すはずです。 トレーニングでは改善しないケースがある 僕自身もそのような現場に立ち会うことが何度もあったの

        • 告げ口症候群

          あなたの職場には、すぐ告げ口をする人はいませんか? 「不正等があった時に告発すること」や「問題があった場合にそれを提起すること」は仕事において必要なことです。しかし、告発や問題提起に値しない些末なことをいちいち告げ口することは、誰にとってもマイナスでしかありません。 そのため、もしプライベートでこのようなことが起きた場合には、告げ口をした人自身が信頼を失うという結果になって終わり、ということが大半です。しかし、仕事ではなぜか会社・上司が告げ口に振り回されるという状況になる

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        「企業の病」とは何か?

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          パワハラの歴史から考える「企業の病」のこれから

          みなさん、こんにちは。 みのる@パニーニコンサルティングです。 僕が「企業の病」について話をしていると、「それが本当ならとっくに問題になっているはずではないか」と言われることがあります。今回は、果たしてとっくに問題になっているはず理論は正しいのか? ということを考えてみたいと思います。 パワハラの歴史それを考える上で良い事例があります。パワハラです。パワハラという言葉ができたのは2000年ごろの話です。そして、企業がパワハラ問題に対応するようになったのはそこからさらに時間

          パワハラの歴史から考える「企業の病」のこれから

          他責にするな病

          皆さんの周りには、「他責にするな」といって責任を押し付けてくる人はいませんか? 自身の成長のためには、他責にしないことは非常に重要です。ただ、それはあくまで心構えの話です。会社の中では、この言葉が他人に責任を押し付けるキラーワードとして使われていることがあります。僕はこれを「他責にするな病」と呼んでいます。 「他責にするな病」の症状■「環境のせいにするな」と言う 社員の生産性は、会社の環境にも大きく影響を受けます。環境については贅沢をいえばキリがありませんが、各事業におい

          大企業病だけが「企業の病」じゃない

          みなさん、こんにちは。 みのる@パニーニコンサルティングです。 僕のテーマである「企業の病」は当たり前ですが、僕がはじめて見出した概念ではありません。呼び方が違うだけで「企業の病」は以前からよく知られていましたし、問題視もされていました。それが大企業病です。 今回は大企業病という言葉があるにも関わらず、僕がなぜわざわざ「企業の病」という表現を使っているのかをお話ししたいと思います。 大企業病とはそれを説明するあたって、念のため、大企業病とは何かを確認しましょう。大企業と

          大企業病だけが「企業の病」じゃない

          問題提起恐怖症

          皆さんの会社には、「問題があるのは良くないことだ」という風潮はありませんか? 何をするにしても問題は起きるものです。本来は、それを解決して前に進んでいけばいいだけの話です。しかし、「問題があるのは良くないことだ」という風潮がある会社では、問題提起することを恐れて、問題を隠すようになります。僕はこれを「問題提起恐怖症」と呼んでいます。 「問題提起恐怖症」の症状■明らかな隠蔽まではしない 大前提として、以下に挙げる「問題提起恐怖症」の症状は、あくまで問題提起を恐れる気持ちから

          なぜ「企業の病」は見過ごされているのか

          みなさん、こんにちは。 みのる@パニーニコンサルティングです。 僕が「企業の病」についての活動しているのは、「企業の病」が見過ごされていることが多いからです。今回はその原因についてお話ししたいと思います。 「企業の病」を問題視する文化が定着していない「企業の病」が問題として取り上げられていないといっても誰も気づいていないわけではありません。少なくとも「企業の病」に犯されている現場の人たちは、実際にその被害にあっているわけですから問題だと感じていないはずがありません。 し

          なぜ「企業の病」は見過ごされているのか

          飲みニケーション依存症

          皆さんの会社には、すぐ飲みニケーションしたがる人はいませんか? 飲みニケーションを全否定するつもりはないのですが、それがお酒を飲む口実やコミュニケーションが取れていない言い訳として使われていることもあります。僕はそれを「飲みニケーション依存症」と呼んでいます。 「飲みニケーション依存症」の症状■日常的なコミュニケーションに難がある 飲みニケーションを重視している人の中には、そもそも日常的なコミュニケーションに問題があるだろ、という人もいます。そういう人に限って「不器用だか

          飲みニケーション依存症

          「企業の病」になるどうなるのか

          みなさん、こんにちは。 みのる@パニーニコンサルティングです。 僕は「企業の病」をテーマに活動しているのは、「企業の病」による被害って思っている以上に大きいんじゃないかと思っているからです。今回は「企業の病」になるとどうなるのか、をお話ししたいと思います。 「事業の病」は生産性を低下させる「企業の病」に犯されるとナンセンスな仕事観で業務に取り組むようになります。(詳しくは前回の記事を) 事業内容にマッチしない仕事感は多くの無駄を産み、現場は会社のためにならないことに時間を

          「企業の病」になるどうなるのか

          反論スルー病

          皆さんの会社では、反対意見をいったときにそれが潰されるわけでもなく、ただただスルーされることはありませんか? 人間には、自分にとって都合の良い情報だけを集めようとする性質があります。これを「確証バイアス」といいます。 【確証バイアス】 自分の願望や信念を裏付ける情報を重視・選択し、これに反証する情報を軽視・排除する心的傾向。 https://www.weblio.jp/content/確証バイアス この性質があるため、人は誰しも「他人の忠告を聞きたくない」という面を持っ

          「企業の病」が会社の問題である理由

          みなさん、こんにちは。 みのる@パニーニコンサルティングです。 僕はこれまでいちコンサルタントとして、企業の問題解決のお手伝いをしてきました。ただ、現在の自分の活動テーマにしている「企業の病」についてはずっと手をつけられずにいました。下手にこれを問題提起すると「個人攻撃をしている」と誤解されてしまうからです。 ただ、僕は「企業の病」は個人の問題ではなく、あくまで会社の問題であると考えています。今回は、その理由を説明したいと思います。 なぜ「企業の病」の話は個人批判に見え

          「企業の病」が会社の問題である理由

          定時出社症候群

          皆さんの会社には、裁量労働制にも関わらず、「定時に出勤しろ」と強要する人はいませんか? 中には、そもそも従業員に裁量などないにも関わらず、残業代を節約するために裁量労働制度を適用している会社があります。これは労働基準法に抵触する恐れのある悪質なケースです。僕はこのケースは、「企業の病」というよりは単なる不正行為だと考えています。 今回、「企業の病」の一例として取り上げたいのは、会社として裁量労働を認めているのに、現場レベルでは理解が不足しており、裁量のある働き方に対して批

          ムラ社会病

          皆さんの会社には、会社の慣習からハミ出た人を叩く風潮はありませんか? そういった排他的な文化をムラ社会といいます。もともとは農村などの集落で見られる文化であったことから、そのように呼ばれるようになりましたが、会社がムラ社会的になっていることもあります。 【ムラ社会】 1 集落に基づいて形成される地域社会。特に、有力者を中心に厳しい秩序を保ち、しきたりを守りながら、よそ者を受け入れようとしない排他的な社会をいう。しきたりに背くと村八分などの制裁がある。 2 同類が集まって

          責任転嫁症候群

          皆さんの周りには、決裁者なのに自分で決断できない人はいませんか? そういう人は「自分が決断した!」というシチュエーションを徹底的に避け、他の人を巻き込みたがります。その様子から、僕はこれを「みんなで決めたよね症候群」と呼んでいます。 「責任転嫁症候群」の症状■決断にお墨付きをもらいたがる 決断するのに専門家のお墨付きを欲しがります。専門家はそれぞれの選択のメリット、デメリットは説明してくれるかもしれませんが、代わりに決断してくれるわけではありません。にも関わらず、それを聞