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マネジメントはサッカーの監督化している

皆さん、こんにちは。
最近、カラダのケアをしてくれる先生を紹介してもらったのですが、「内臓が悲鳴を上げている」と怒られた田中@パニーニです。

今日は「昔のマネジメントは野球の監督的だったけど、今はサッカーの監督化している」という話をしたいと思います。

ビジネスは「間」がなくなってきている

野球とサッカーの違いはいくつもありますが、監督目線でいうと最大の違いは試合中の判断ではないでしょうか。野球はワンプレーごとに「間」があるため、ひとつひとつのプレーを監督が判断することが可能なスポーツです。それに対してサッカーは、試合が止まるのはハーフタイムのみです。試合中の判断は選手たちに任せるしかありません。

これまでの会社組織は、現場からマネージャー(管理職)にエスカレーションしてマネージャーが判断するという体制が一般的でした。都度、業務の「間」でマネージャーの判断を仰ぐのが当たり前だったのです。そういう意味で、ビジネスの進め方は野球的であったといえます。

しかし、近年はビジネスのスピードが増し、マネージャーの判断を仰ぐ時間を確保することが困難になってきています。業務の「間」がなくなり、ビジネス環境はサッカーに近いものに変化しているのです。

「判断する」から「判断させる」マネジメントへ

サッカーの試合中に、いちいちベンチまで監督の指示を聞きにいくのは現実的ではないですよね? 同じようにビジネスでも、都度マネージャーの判断を仰ぐというやり方は実態に合わなくなってきています。業務の「間」がなくなると、現場で判断しなければならないケースが増えるのです。

そうなると、マネジメントのやり方も大きく変えなくてはなりません。これまでは「自分が判断する」前提で物事を考えることができましたが、「現場に判断させる」前提で組織づくりに取り組まなければならなくなったのです。野球の監督がサッカーの監督をしなければならなくなったようなものですから、マネージャーにとって非常に大きなインパクトのある変化でしょう。

そのためか、未だこの変化に対応できていない会社が少なくありません。しかし、野球のやり方でサッカーの監督をし続けたら結果がどうなるかは明らかです。現在のビジネス環境に適応するためには、まず経営陣が意識を変え、マネジメントの在り方を見直す必要があります。

サッカー的なマネジメントで必要なこと

では、サッカー的なマネジメントに移行するためには、どんなことが必要でしょうか。大きくは次の3つということになるでしょう。

1.現場に裁量を与える
まず「マネージャーが判断する」という構図から変えなくてはいけません。判断力は裁量を与えて実践させないと身につかないからです。そのためには、「現場に裁量を与える」ということを一番はじめにやる必要があります。

2.コンセプトを浸透させる
現場に裁量を与えるということは、「現場担当者の好きにしていい」という意味ではありません。「組織にとって最良な選択は何か」を現場で判断することが求められるのです。そのためには、予め組織としてのコンセプトを明確にし現場に浸透させることが必要不可欠です。

3.社員の判断力を養う
これまでの育成は、知識と技術の向上に重きが置かれていましたが、そこに「判断力を養う」という要素が加わります。判断力は机上の学習で身につくものではありませんので、ワークショップ形式の研修やプロジェクトの反省会の開催など、育成の在り方も見直す必要があります。


「現場に任せる」というのは、責任ある立場としては非常に抵抗のあることでしょう。しかし、これからのマネジメントでは、自らタクトを振るのではなく、自信を持って任せられるチームをつくりあげることが求められます。そういう意味では、マネージャーの仕事は業務が始まる前がすべてだといえるかもしれません。

さて、今日はどこのパニーニを食べにいこうかな。





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