ボードゲームから学ぶ算数②
カルピスのキャッチフレーズ”カラダにピース”を1人で体現して娘に写真を納めさせたぐんまこと変態です。
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さて、昨日に引き続きまして、ボードゲームから学ぶ算数ということで書いていきたいと思います。
前回の話の続きなので、前回を見ていない人は見て頂けると助かります。
状況は以下の通りです。
手札は青色が5枚、黄色1枚です。
(※前回も書きましたが、説明のため、極端な手札にしています)
今回は②と③を説明していきます。
ちなみに先に言っておくと、②・③ここの判断が非常に難しいです。
(※クニツィア・ジレンマ炸裂です)
どちらが良いとも言えないので、考え方を紹介出来ればと思います。
では、参ります。
②・③には両方青色のカードを置くことが出来ます。
ただし、どちらに置くかによってゲームが進んだ時に状況が全く変わります。
前回、話をした通り、青色のカードは相手3人で1枚しか持っていません。
そうなってくると、相手は青色のカードを潰しに来るでしょう。
なので、何としてでも青色を潰されないように立ち回るしかないようです。
では、このゲームのルール(システム)を思い出してみましょう。
このペンギンパーティは下段の2枚のうち、片方の色のカードを置ける。そして、ピラミッド状にカードを置いていく。
このピラミッド状というルールがめちゃくちゃ大事で考える基本になっていきます。
どういうことか?完成した図を見ると分かりやすいと思いますので見て頂きます。
さて、注目してほしいのは、両端のカードです。
両端は不利というのがお分かりでしょうか?
どういうことかというと、両端のカードは上に置くカード1枚で潰されてしまうということです。
逆にピラミッドの真ん中は上に置くカードが2枚無いと潰されないので端よりも潰されにくいというメリットがあります。
それを踏まえて②に置いた時のことを考えてみましょう。
②に青色のカードを置くことで青色がピラミッドの中央に寄るので潰されにくいというメリットがありそうです。
では、②が最善手じゃないか。③に置けば潰されるリスクが増えるんだろう。そう思われた方、合っています。そうなんです。
しかし、③は潰されるリスクが増える代わりに違うメリットが発生するのです。
それは、緑を潰しにいける可能性がある。
このゲームは緑色だけ8枚と他の4色のカードよりも1枚多いという構成で出来ています。
さぁ、考えましょう。
8枚(緑色の全部の枚数)-2枚(場に出ている枚数)-0枚(自分が手札に持っている枚数)=6枚
相手3人で緑色を6枚持っていることになります。
均等に考えても1人あたり2枚は持っている計算になります。
これを潰せれば相手に失点をさせることが出来ます。
更に1歩踏み込んで考えてみましょう。
③に青色を置いたとして、緑色のカードを持っている相手はどう動くと思いますか?
緑色を持っている相手からすれば、緑を潰されるのは嫌なのです。
だから緑色を潰される前に緑色を置こうと次のターンの相手が緑色を置くでしょう。
すると、状況はこうです。
このままだと緑色が青色に潰されてしまうと嫌がった2人目の相手がまたその上に緑色を置くでしょう。
この状況です。
さて、3人目の相手の動きは?緑色はとりあえず潰される状況は免れました。しかし、今度は右端の赤色が潰される可能性がある。3人目が赤を持っていれば、赤を置く一択でしょう。
さぁ、自分のターンになりました。
手札は青色4枚、黄色1枚で、以下の状況です。
青色が多いので、青を出したい。青を出すとこうなります。
あら、不思議。
リスクを追って③に出したはずが、次のターンに安全策の②の場所にカードを置くことができました。
では、最善の手は③だったのか!そうとも言い切れません。
この状況、青色を置けたのはいいですが、今度は黄色が潰されてしまいそうです。
Oh~,It's クニツィア・ジレンマ.
あなたであればどういう答えを出し、どこに何色のカードを置きますか?
実際には、もっと複雑なシチュエーションと複雑な手札でプレイをするので、ジレンマは加速します。
頭をフル活用して、前のめりに楽しんで考えて遊ぶ。
少しでも、ボードゲームは算数も学べるんだなと分かって頂けたら幸いです。
是非、実際に手に取ってプレイして頂けると更に嬉しいです。
前回・今回の記事では、ボードゲームから学ぶ算数というテーマで書かせて頂きました。
本日もお読み頂きありがとうございました。
では、また。
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