大好きなバンドが日本に来てくれて、今日まで生きててよかったなって思えた
人生を終わらせようと思ったことは一度もないけど、生きるのってしんどいな…と思うことはよくあった。
来週の金曜日になるのがすごく嫌だなって頭の中でずっと考えてるときとか。本当はあの仕事やりたくないのに、でも自分がやるしかないんだよなって受け入れざるを得ないときとか。
今読んでくれてるあなたにも、生きることに疲れたなって感じる瞬間がきっとあると思う。
そういうのを実感したときって、ため息しか出ないんだよね。
何度もやってくるそういう時期をどうにか乗り越えて、ぼくが今日もこうして生きていられる理由のひとつが音楽。
ぼくの唯一と言っても過言ではない趣味はライブに行くこと。好きな音楽を浴びるために、年間20〜30回は全国各地のライブハウスに足を運んでいる。
生きていないと大好きなアーティストに会いに行けないからね。ライブに行くたびに「今日までいろんなことがあったけど、生きててよかったな」って心の底から思う。その繰り返し。
実はその趣味に最近ちょっとした変化があって。今までずっと国内のバンドしか興味がなかったから、予定が合ってチケットが手に入るだけでライブに行けたけど、2023年の11月頃から海外のバンドを調べまくるようになってね。
そうするとあっという間に視野が広がってしまい、今ではいろんなバンドの音楽に日々触れている。「うわ、このバンドやべえな！」ってなる瞬間がたまらないんだよね。出会ってしまったわ…っていうやつ。
その中でも特にどハマりしてしまった大好きなバンドが、ついこのあいだ7年ぶりに日本に来てくれた。
それがドイツのパーティーバンド、Electric Callboy。思わず笑っちゃうMVを貼っておくね。普段重たい音楽は聴かない人でも、これは好きって感じてもらえるかも。ってかサムネのクセよ。
ここ最近ちょうどワールドツアーをしていたけど日本は入っていない。7年も来日していないし、これは自分が海外に行くしかないのかなって思っていた矢先に、日本に来ることが発表された。
そのときは渋谷のライブハウスにいて、手が震えたまま速攻で妻にLINEしたことを覚えている。手汗やばかった。
そして5月25日、26日にさいたまスーパーアリーナで、ついに彼らのライブを見ることができた。フェスだったから、2日間それぞれ40分ずつしか見れなかったけど、尺なんてどうでもいいと思えた。
この日を迎えるまで、YouTubeにたくさんあるライブ映像を片っ端から見てきた。いつも画面で見ていた彼らが目の前に立っている。そのことが信じられなかった。
好きなバンドがそのステージに立つまでのストーリーに感動したり、MCに心を打たれたりして泣いたことは何度かあった。
ただ目の前に現れた瞬間にそうなってしまったのは、今回が初めてだった。
「今、本当に大好きな彼らのライブを見ているんだよね？画面でしか見れなかったものが、目の前で起こってるんだよね？」
そうやって心の中で確認作業をして、これは紛れもなく現実だ…と理解した瞬間に、涙が溢れてきちゃって。横にいる妻に見られる恥ずかしさなんて、もうどうでもよくなっちゃうぐらいに泣いてた。
この初めての感覚が、なんだかものすごく嬉しかったんだよね。来日が決まってからこの日までの期間は、もちろんワクワク感もあったけど、日常の中でしんどいなって落ち込むこともゼロじゃなかった。
会社でやりたくない仕事をする日もあったし、まともに仕事しない先輩にイラついた日もあった。ブログやラジオを思ったほど見てもらえなくて、気持ちが沈む時期もあった。
決して良くない瞬間も一つひとつ乗り越えて、なんとか生き抜いてこれたおかげで、大きな感動を味わうことができたのだと思う。
感動には過程がある。
そう感じた。今すぐ簡単に叶っちゃうと、ここまでの感動は生まれない気がする。
毎日のように曲を聴いて時間をかけて愛情を深め、物理的な距離を克服し、つらい時期を生き抜いて、やっとライブを見れたからね。言葉にならない嬉しさだった。
そしてこれは、ぼく個人の仕事にもとても似ている。
毎日本業が終わってからコツコツ発信し続け、時間をかけて作ったコンテンツなのに反応が少ない日を乗り越え、ようやく出会えた人と関係を深めてコーチング契約を交わす。
時間とエネルギーをかけた過程があるから、今まで感じたことのない喜びに出会うことができる。
諦めずに頑張ってきてよかったな。今日まで生きててよかったな。そう言える瞬間を、これから先ももっとつくっていきたい。
大好きなバンドに日本で会えて、本当に生きててよかったと思えた2日間。それと同時に、必ずまた会うことを心に誓った2日間でもある。
ドイツって気軽に行ける距離ではないけど、でもまた絶対に会いたい。少なくとも、アジア圏やオーストラリアにツアーで来ることがあれば絶対に行く。
2日目のライブが終わったときから、次に会ったときに今回の感動を更新するための過程が始まったと思っている。この先も仕事で悩んだり、人間関係に苦しんだりする時期がきっとある。
しんどくて何もかも嫌になるんだろうけど、なんとかして乗り越えて、今日も明日も生きようと思う。生きていればなんでも叶う保証なんてないけど、生きていないと何も叶わないからね。
今回日本に来てくれたことが嬉しすぎて、今までそんなことしなかったのに、インスタのDMでメンバーに感謝のメッセージを送っている。返信はないけどね。
何度だって伝えたい。日本に来てくれて本当にありがとう。また必ず会えますように。
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