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本の感想文 1冊目 「<あの絵>のまえで」 原田マハ ー美術館への誘いー

こんにちは、あけましておめでとうございます、ササダミノリです。
あっという間に2024年ですね。
今年は沢山目標を立てました。
どのくらい消化できるかわからないけど、できるだけやってみようという気になっています。
目標についてはおいおい、また書いていこうかしら。

そのうちの一つが「新しい本を12冊以上読む」です。
1か月1冊ペース。かなりゆっくり目標ですが、今までそれすらできていなかったので。
でもちゃんと「本を読もう」と思うと、ちゃんと読む時間作るんだなぁということを、たった数日で実感しています。
もともと読むスピードは遅くないので、本気出せば今の生活でも1か月10冊いけそう。ちょっとゆとり持たせても、1年60冊はいけるんでは?と思い始めているので、目標冊数を見直そうかしら…

そして、インプットしたらちゃんとアウトプットもしようと思いまして、noteで本の感想をメモっていきたいと思います。

というわけで、1冊目。
原田マハ「<あの絵>のまえで」(個人的祭典:3~3.5点/5点)

短編集です。さくさく読めました。
原田マハは、アートを書かせたらピカ一の作家です。何しろ学芸員として活躍してきた実績もしっかりある方なので、とにかく豊富な知識に基づいて描かれているので、アート題材の作品はどれを読んでも大きく外れないイメージです。
今回の作品は、1枚の絵をきっかけに、人生にくじけそうだったり、悲しみに暮れていた人たちが一歩踏み出す、という短編集。
軽く読めるので、アート触れたことないという人にもお勧めできます。

日本各地の美術館に貯蔵されている作品が出てくるので、実際に足を運んでみたくなるのも、この作品の魅力。
メモ的に、出てきた美術館と作品を以下に列記します。

①ハッピー・バースデー
<ドービニーの庭>フィンセント・ファン・ゴッホ(ひろしま美術館)
②窓辺の小鳥たち
<鳥籠>パブロ・ピカソ(大原美術館)
③檸檬
<砂糖壺、梨とテーブルクロス>ポール・セザンヌ(ポーラ美術館)
④豊饒
<オイゲニア・プリマフェージの肖像>グスタフ・クリムト(豊田市美術館)
⑤聖夜
<白馬の森>東山魁夷(長野県立美術館・東山魁夷館)
⑥さざなみ
<睡蓮>シリーズ5点 クロード・モネ(地中美術館)

この作品を読む人で、知らない絵が出てきたら、ぜひすぐに検索してその絵を見ながら読んで欲しいです。
話への入り込み方が全然違うと思います。

ちなみに私が検索せずに読めたのは6作中3作品くらいですね。検索したら「あ、この絵か、知ってる」っていうのもありますが。

独身時代はふらっと美術館に行ったりしていたのですが、結婚して、子供産んでからは全然行ってません。
旅行に行っても、美術館が観光の候補から外れるようになりました。
子供がじっとしていられない年齢なので、まぁ、しばらく我慢かな…とは思います。
でも、時間作っていきたいですね。
やはり本物の絵には本物からしか感じられない迫力があると思います。
子連れで行っちゃだめかどうかというより、美術館は自分のペースでゆっくり楽しみたい派なので、一人で行きたいんですよね。
せめて気になる展覧会くらいはチェックして、時間作って行けるように努力したい。

心に何か傷を負った人が、アートに元気をもらえる作品集。
なんでもいいからちょっと元気が欲しくてすぐ読める本が読みたい人、美術館に行ってみたいけど敷居が高いと思っている人などにオススメです。
読み応えって意味では物足りないですね。まぁ、短編集ですしね。

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