見出し画像

増量03.補助食品について

1.補助食品について

 管理栄養士として働いていると、「プロテインってどうなの?」と聞かれることが多いと感じます。

 結論から言えば、プロテインなどの補助食品を摂取したからといって劇的に良い効果が表れることはほとんどありません。

 あくまで補助食品は、栄養素を摂取しやすい、食事の補助でしかないのです。

2.プロテイン

 増量を目的とした際に、最初に思い浮かぶ補助食品はプロテインではないでしょうか。

 プロテインというのは、たんぱく質を手軽に摂取できる補助食品です。たんぱく質は筋肉の基なので、たくさん摂取すればそれだけ筋肉が増えると考える人もいるかもしれませんが、決してそうではありません。

 エネルギー収支が負の状態でたんぱく質を多量に摂取しても、筋肉の合成よりもエネルギーの生成が優先されます。そのため、筋肉の増加はほとんど期待することができません。もしも、エネルギー収支が正かゼロの状態で摂取すれば効果的に働くと考えられます。しかし、可能であればプロテインを摂取するよりも、普段の食事でたんぱく源となるものをたくさん食べることをお勧めします。
 何故ならば、メーカーによって違いはありますが、プロテインに含まれているのは大半がたんぱく質だからです。
 トレーニング歴が長い人であれば、費用や手間を考えるとプロテインが効果的な場合もあります。しかし、今の食事量で余裕がある場合は補助食品を使用するよりも、食事量を増やすことの方が様々な栄養素を摂取できるというメリットがあります。

 補助食品が今の自分に必要なのか、判断してから使う方が費用的にもいいと考えられます。

3.食事量に余裕がない場合

 体重を増やしたいけれど食事量を増やすことが難しい場合は、補助食品に頼ることも一つの方法です。

 単純に食事量を増やすことが難しい場合は、摂取エネルギーを増やすために粉飴(マルトデキストリン)や、増量用のプロテインを利用して摂取エネルギーを増やしてみましょう。

 また、食事量には問題ないが個人的な事情などで肉や魚を食べるのが難しいという場合は、それ以外の主食などは増やしつつ、プロテインでたんぱく質を摂取するのも効果的です。

4.終わりに

 補助食品は便利なものですが、必ずしも摂取しなければならないわけではありません。
 摂取してはいけないわけではないですが、無理して購入すると後から財布が苦しくなるかもしれません。
 どういう効果があるのかを理解して、自分に必要なのかを確かめてから購入することをお勧めします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?