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コーヒー部

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#コーヒーが好きすぎて

コーヒーの香り

今日もコーヒーを淹れる 昨日もコーヒーを淹れた 明日もきっと、コーヒーを淹れる 毎日、同じ場所 毎日、同じ水 毎日、同じ人 毎日、同じ豆で 今日もコーヒーを淹れる コーヒーには、その日の自分の全部がうつる コーヒー豆(粉)にお湯を注ぐと ふくふくと膨らんで、泡が出てくる クリーム状のきめ細やかな なめらかな泡が出てくる みているだけで、オイシソウ 急いだり、慌てたり イライラしたりしている時は 泡はなんだか粗くなる のんびりと ゆっくりと 飲む人の笑顔を思い浮か

一日の始まりと終わり

朝起きて 寝室の窓を開ける 冷たい空気が流れ込む さっきまでの温かくて、まったりした空気が消え 新しい一日の始まりを実感する 心地よい目覚め お湯が沸くまでの間 洗面所に向かう ドライヤーがボサボサの髪の毛を キレイに整えてくれる ドライヤーの風の音の向こうで お湯が沸いたことを知らせるケトルの音が聞こえる 外からの風を感じながら 朝一番のコーヒーを飲む お供は、ひとかけらのチョコレート 玄関のドアを開けると 外の空気がサーーーーっと、入ってくる さあ、今日が始

自家焙煎のこだわり

曇り空 寒風にはまだ 春の気配は感じられない 店内の温度を上げて 今日最初のお客様を待つ 赤いダウンジャケットに 黒いキャップにサングラスのおじいさんが 新聞を片手にご来店 温かい店内 寒さで新聞を握りしめていた手が 少し緩んだ 新聞じいちゃんは、すこしだけ クリント・イーストウッドに似ている 新聞じいちゃんはいつもドリップコーヒーを注文する コーヒーを飲みながら じいちゃんが、焙煎機を見つめていた  焙煎大変でしょ? こだわってもこだわっても、完成しないよね

ほんの少しがおいしいコーヒー

朝、いつものように トーストじいちゃんが来た 毎日トーストとコーヒーを注文してくれるけど 名前を聞いてもよく聞き取れないので いつしかトーストじいちゃんと呼ぶようになった いつもの席に座り いつものメニュー トーストとコーヒー 毎日、変わらない コーヒーを待つじいちゃんが 外を眺めている 目の前で工事って大変だね うるさいしね お客さん入りにくいね・・・ でも、工事をしている人たちも それは分かってるだろうから 気を遣うだろうね あっちも大変だね 早く、無事に

コーヒー豆の焙煎と女心

今日はジャバニカという豆を焼く ニカラグアに住む気のいい男 ゴメスの農園から届いた豆だ ジャバニカは浅めの焙煎に仕上げる フルーティーな酸味と色気のある香りが 人間だったら、さぞかしベッピンさんなんだろうと 想像してしまう 焙煎は毎日同じではない その日の気温や、焙煎機を回した回数 室内の空調の風によっても変わる 自動制御のプログラムではないし 例え、プログラムしても、微調整は必要だ なんだ・・・ 人と人とのコミュニケーションと 同じじゃないか 相手の状態に合わせ

そのコーヒーはあなたとの時間

雨宿りで入ったカフェ 隣りの席では初老のご夫婦が 同じく雨宿りのコーヒーを愉しんでいた 旦那様はちょっと頑固そうで 白いおひげが印象的 紋付き袴に勲章が似合いそうだな・・・ と、妄想を愉しむ コーヒーを飲んだら 白いおひげがコーヒー色に染まってしまわないだろうか?と 大変失礼だが、いらぬ心配をする 「我が家にも ステキなコーヒーカップを誂えませんか?」 「たかだかコーヒーを一杯飲むだけだろう わざわざ買う必要はない」 「でも、あなた その一杯のコーヒーは あなたと

コーヒーの焼ムラを愉しむ

フライパンでコーヒー豆を焙煎しているその人は とても楽しそうにコーヒーの話をする 若い頃に見たエチオピアの コーヒーセレモニーの話である それに感動を覚えて 日本にももっとエチオピアの豆や コーヒーセレモニーの文化が広がったらいいよね! と、熱く、楽しく語る ゆえに・・・ 手元を全くと言っていいほど 見ていない フライパンの下では ガスコンロの火がゆらゆらと揺れている フライパンの上では 焼けている豆と焼けていない豆が 混然一体として、そこにいる 頭の中でエチオ

コーヒーは私とあなたを繋ぐもの

コーヒーって この世とあの世を繋ぐものなんだよ と、教わったことがある もともとはコーヒーを探求していた私が 茶の世界にどっぷりはまっていた時の事だった 茶の精神はまさに禅の精神 「茶禅一味」という言葉があるくらい 茶は禅を体現したものだ 道元禅師が始めた「茶礼」がその始まり もともと仏教や禅が大好きだった私が この世界にはまり込むのに、そう時間はかからなかった 煎茶道のお稽古に通い 中国茶から神仙道、錬丹術を学び 歴史、仏教、密教、神道と 茶で禅の精神を学び、体現

カフェを愉しむ

セミナーの資料をまとめたり アイデア出しをするときは、いつもカフェ 少々雑多な空間の方が アイデアが生まれやすい カフェのいいところは いろんな音がするところ もちろん、カフェならどこでもいいわけではない 聞える音が心地よい 落ち着いたカフェがいい タバコとジャズとコーヒー・・・ これが、喫茶店のイメージで こんなことを言っている時点で、だいたいの年代はばれるのだろう 昭和生まれの私にとって コーヒーはそんなイメージだ そういえば、小さい頃明治生まれのおばあちゃん

コーヒーと魔法の世界。

コーヒーの世界へ参入 あけましておめでとうございます! 2020年が始まりました! 去年は、人生の中で一番変化が大きい年だったのではないかと思うくらい 色んなことがありました( ̄▽ ̄;) シロフクコーヒーに立つことになった事も、そのうちの一つです こがはお茶のお店「茶肆ゆにわ」に立たせていただき お茶の本「神様に愛される一杯のお茶習慣」を 出版させていただきました 茶肆ゆにわに立たせていただきながら いろんな方とご縁をいただきました そんな中、姉妹店の「シロフクコー