小学生は英語音読も日課に
以前の記事 ↑ で、
子ども英語で目指したい最初のゴール ⇒ 「英語を英語のまま受け取る」
これを達成するには ⇒ 「聞く」と「読む」の練習を継続する
ということを述べました。
前回 ↑ の「聞く」練習に続き、今回は「読む」練習について、考えていきます。
英語音読の導入
小学校にあがったら、小学校の宿題の定番である国語の音読に加えて、英語の音読も日課にしたいものです。
そうすることで、英語を英語のまま受け取る感覚がぐんぐん育ちます。
中学・高校の英語授業は進度が速い
小学校の外国語授業に続いて、中学校からは本格的な英語学習が始まります。
小学校の英語授業で、すでに英語に親しみ、簡単なやりとりができることが前提になっています。
学習進度は速く、多くの生徒は、発音や聞き取り、英語を英語のまま処理する力をじっくり練習する時間が取れないのが現実です。
小学生のうちに、こうした感覚を育てておくと、中学・高校の英語授業では、それを土台として、文法や語彙などの知識を積み上げて発展させていくのみになるので、英語学習はラクに進みます。
目標は英語圏の低学年向け素材
まずは、小学生のうちに、易しい英文をきちんと音読できるようになることを目標にします。
易しい英文とは、例えば、物語であれば、アメリカの作家アーノルド・ローベル(Arnold Lobel)の名作絵本のFrog and Toadのシリーズなどです。
※(参考)このシリーズの1作目『ふたりはともだち』(Frog and Toad Are Friends)の第5話「おてがみ」(The Letter)は、小学校2年生の国語の教科書(光村図書)に登場しますが、原書の方も、だいたいSecond Grade相当で、ガイデッド・リーディング・レベルはK、Lexileは400Lとなっています。
きちんとした発音で、感情を込めて読み上げられることを目指します。
小学生から英語の「読みの練習」をゼロからスタートして、ゆっくりペースで進めたとしても、1~2年もすれば物語が読めるようになります。
開始タイミングによる違い
就学前に「聞く練習」を十分に積んでいる子どもは、「読みの練習」は早く進みます。
個々の「音」がすでに頭に入っているので、その知っている音に文字を結び付けていくだけの作業になるためです。
まだ聞く練習を積んでいない場合は、まずは「聞く練習」を中心としながら、徐々に「読む練習」に移行していきます。
英語音読の効果
音読では、聞く・読む・声に出すの3つの力を同時に鍛えることができます。
「聞く」力
「聞く練習」の次に行う、この「音読練習」では、今度は自分が読むために、お手本音声を能動的に聞くことになるので、聞き取る感覚が鋭くなります。
自分で音を発する練習をすることで、音の習得が完成します。
(自分できちんと発音できる音は、必ず聞き取れますので)
「読む」力
耳で知っている音を文字に結び付けるという順序になるので、英語を英語として読む訓練になります。
(文字から入ると、母語である日本語の音を当てがち(カタカナ読み))
「発する」力
英語の音を発するための口の動きが身に付きます。
(日本語のときと、英語のときと、口の動きを切り替えられるようになります)イントネーションやリズムも吸収して、マネをすることで、スピーキングにつながる感覚が磨かれます。
ここまでお読みくださりありがとうございます。
具体的な取り組み方法については、次の記事に書きたいと思います。
※本記事は他ブログから移行したものです(元の投稿日:2022.08.15)
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